第2章のはじまり
【 AYA世代息子の ALL闘病日記.78】
昨日、21歳息子、急性リンパ性白血病の地固め療法の全ての治療過程を終わり、晴れて本退院することができました。
いろいろ入院中の話しを聞いていると、実は私たちには言っていなかった驚きの事実があったそうで…
最後に入院した直後のこと。
薬疹?で治療開始が遅れていた経緯がありましたが、
実は薬の副作用で意識朦朧となり、廊下で転倒していたと。
頭を打って内出血していないかの確認をするのにCTを撮って、出血がないことを確認したりしていたために治療が遅れたとのこと。
全然、知らなかった…。
「それ、言ったところで心配させるだけやし」って息子は言いますが…
まぁ、確かに、何してあげられることもなくて家族は心配することしか出来んのですけどね…。
他にも、規定通りの治療の結果が芳しくない時、治療方針についての自分の意向を医師や看護師さんに伝えて、
家族に話すまでもなく、大人として自分で自分の気持ちを伝えながら治療を受けてきたと。
もう、21歳ですから、「そんなこと出来て当然でしょ?」って思われるかもしれませんが、
私にとっては、息子っていつまでもカブトムシのような、
何考えてんだかよくわからん生き物だと感じていたんです。
だけど、息子は母が知らないところで驚くほどに成長していた。
いつまでも子ども扱いしていたけど、間違ってたんですねーσ(^_^;)
(↑絵馬に願掛け。肝心なところで漢字を間違うハプニングは小学生から変わってない!(ToT))
ということで、
親としては、最後の最後までいろんな学びの連続でひとまず終止符を打つことに。
息子はこれから通院による維持療法に移行します。
維持療法では内服による抗がん剤治療を続けながら社会復帰を目指します。
約1回/月のペースで通院して検査データや副作用の有無をみながら薬を調整していくそうです。
消防士として復帰するには体力もずいぶん落ちてしまっているので、自宅で筋トレしたりしながら、リハビリ通勤をして、8月ころには事務職として職場復帰を目指す。
消防士や救急隊として24時間の当務が出来るようになるのはまだ少し先かな。
なので、ぼちぼちですが、今後約10クール(約1年間)の維持療法を日常生活も楽しみながらなんとか乗り切っていけるようにサポートしていこうと思います。
梅雨明けした日中の日差しと蒸し暑さに
「毎日、温湿度管理がなされた無菌室に居た人間としては、この蒸し暑ささえも嬉しい」んだってー。
バリカンで再びアタマも丸めたし、
今のオレなら、
お数珠を持って「当たり前の日常は当たり前ではない」ことを説法できるかもしれんと言うとりました。
21歳にして何かを悟った息子が爆音で車内で聴いていた音楽は、Dragon Ashの「グレイトフルデイズ」
ちょっと前の曲ですが、なんか通じるものがあるなーと。
長くなりましたが、またぼちぼちその後のリハビリの様子を書いていきたいと思います。
お読みいただいた全ての方に感謝をこめて♾
ありがとうございます。
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