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家族の心配をよそに

【AYA世代息子のALL闘病日記.42】

一時退院にあたりリケジョ医からの注意事項は、

抗がん剤治療後、血液検査データは回復はしてきているものの、正常値の半分くらいでまだまだ貧血の状態であること、抵抗力が弱く感染しやすい状況なので、食事と環境には気をつけるようにと言われました。

特に生物はNG。お刺身やお寿司は厳禁。フルーツは新鮮であれば可。

煙っぽいところや砂場や粉塵などの埃っぽい場所に行かないこと、

猫を飼っているので猫とチューしないこと、猫に引っ掻かれてキズを作ったりしないようにとのことでした。

そこで、

実家での1週間の間、私も夜勤があるため息子の食事の準備が出来ない日もあるので、

いつもジャンキーなものを食べる機会が多い分、出来るだけこの1週間はカラダに良いものを食べて欲しいと思って、ばあば(私の実母)を呼び寄せて手伝ってもらうことにしました。

とーこーろーが、、、

息子は1週間のうちにどうしても逢いたい人がいるらしく、

逢いたい人リストでお友達や彼女、職場の先輩に逢うスケジュールをたててたらほとんど家に居ない!ということが発覚。

孫が大好きすぎるばあばに来てもらうことにした手前、息子が家に居ないとなると、何のために来てもらうのかわからない。

そこで、この1週間息子はどうしたいのか、本当の気持ちを知りたくて問いかけた答えは

「いちばん一緒に居たい人は彼女」だって。

(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

私たちの時代は終わった…。

ばあばやあたしらよりも、息子は彼女を選んだ。

だけど、順当な選択よね。

とうとう息子がオトナの階段を登り始めた、トホホ…。

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リアルに孫に逢うのを楽しみにしていたばあばに息子が家に居ない時間が多いかもって電話で話しをすると、

「退院したばかりでそんなに外に出て回ったらダメ!!熱が出たら大変でしょ!」って怒り心頭。

まぁね、ばあばの心配な気持ちもわかるし、

息子の「いつまでも子どもじゃねぇし、オレの好きにさせてよ!」という気持ちもわかる。

「実家が自分の自由にならないスペースなのであれば、帰りたいとは思わない。オレはホテルに泊まるし、今後も帰らない!」と言われて

ばあばと息子の思いの板挟みで、私はどうしたらいいのかわからなくなってしまいました。

息子の体調は予想以上に元気で、外に出るのも問題無さそう。

この調子ならば、息子が自己責任で体調に気をつけながら自分の思い通りに過ごすことが出来るのでは?

だとしたら、息子の希望に沿わせてあげたい。

結果、

息子が大事に想う人が出来たこと、体調は予想以上によくて他にも逢っておきたい人たちがいる。だからあんまり家には居ないと思う^_^;

と、ばあばにプレゼン(?)しました。

そしたら、

ばあばも息子の成長と息子の考えを理解してくれました。

やれやれ。

家族の心配をよそに息子はルンルンでお出かけしました。

息子が外に出て居ない時間は、奇しくも私とばあばにとってこれまでの子育てや、息子の病気をきっかけに家族が何に向き合っていけば良いのか?等を振り返る大切な時間になりました。

もしかしたら、たまにはこんな時間も必要だったのかもしれませんね。

ゆっくりと話し合う時間をくれた息子にエールを送ります。そして、

息子の成長と親子の時間に感謝♡

次回に続きます。








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