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予定外の一時退院

【AYA世代息子のALL闘病日記.63】

先週、息子が予定外の一時退院となりました。

前回行ったC1療法の抗がん剤メソトレキサートを体内から排泄することに難渋しておりましたが、

計8回の人工透析を経て、ようやくメソトレキサートが排泄出来たという評価に至りました。

ただ、腎機能が落ちている状態は続いているため、元々予定されていた2クール続けての治療を一旦中止し、腎臓を少し休ませてから、

メンタル的にもカラダ的にも一旦リフレッシュしてからの治療再開ということになり、予定外の一時退院となった次第です。

これまでの A1、B1療法とは違って予想以上に腎機能が落ちてしまって、実は慢性腎不全になりかけの危機だったそうですが、若さ?のおかげか(リケジョD医曰く)なんとか終生透析が必要となる状況は脱出出来たという話しをきいて、、、

いや、やっぱり結構ヤバい状況だったんじゃん!

Σ(゚д゚lll)

っとちょっと怖くなりました。

透析をしていた2週間くらいはLINEのやりとりをするのもしんどそうにしていたけど、あの時は本当に辛かったんだな…と改めて感じました。

今は続けて抗がん剤を入れない方がいいという医師の判断もわかるし、

息子も、一時退院出来るなら外に出たい。

「もう、ちょっと今は逃げ出したい」とはっきり意思表示をしました。

息子の「逃げ出したい」という言葉は消防学校卒業間近の最後の追い込みで聞いたのが最後だったので、今回の治療は精神的にもよほど辛かったんだなって感じました。

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これは、息子がメモった治療プロトコル。

(筆圧弱いのはデフォルト、だけど指先の力が入らなくなって、さらに字は汚くなってる^^;)

今回のC1療法が終了した時点で骨髄検査をしています。

以前難治性かも?と不安視されていた時の骨髄検査は悪い結果ではなかったようですが、

今回の検査で骨髄液の遺伝子検査で微小残像病変(MRD)の有無を調べます。(九州大学が中心の臨床研究に参加してるので無償で調べてくれます)

従来の顕微鏡での検査では骨髄中の白血病細胞を検出する能力は100個の正常細胞中に1個の白血病細胞があることがわかる位が限界だったのが、

最近の分子生物学の進歩で10万個の正常細胞中に1個の白血病細胞を検出できるPCRという検査方法が開発されたそうです。(今じゃPCRって聞き慣れたよね(^^;)

そこでわかる微小残像病変が陰性だとこのままプロトコルに則って抗がん剤の多剤併用治療でいけるのですが、

もし、陽性であれば今までの薬剤と違うものを使い、その後の骨髄検査でも同じく微小残像病変が陽性であれば骨髄移植をする流れになるとのこと。

まずは、これまでの治療で微小残像病変を無くせたかどうかの確認が、今後の治療方針を大きく分ける判断材料になるので、今ちょうどその分かれ道に来ているところ。

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骨髄移植が必要になるかどうかは本人にとっても家族にとっても極めて大きな分かれ道です。

微小残像病変の有無が判るのが次回の治療中になるらしい。

3月か…。

北九州に転居して丸1年。

息子が発症して4ヶ月。

季節も秋から冬を越してもうすぐ春になります。

あっという間に月日ばかりが経っていくけど、まだまだ治療は続く。

今年の夏はどんな日常を送っていることやら・・。

微小残像病変がとにかく「陰性」であって欲しい。

ひとまず今が必要、必然、ベスト!

娑婆生活でココロもカラダもリフレッシュしてくれたらと思います。

次回に続く。





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