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白血球ゼロってどゆこと⁇

【AYA世代息子のALL闘病日記.72】
今回の入院で予定されていた抗がん剤の投与がひとまず終わりました。

最後の抗がん剤が入れられてから約8日め。

息子の血液検査データに目が点になった。

白血球数が「0」って、どゆことよ??

白血球が「ゼロ」って書いてある検査データとか、初めてみました。

新生児でさえ、産まれてきた時の臍帯血の白血球数は1万弱くらいあるのに、

ゼロって…。(*_*)

骨髄移植前には大量の抗がん剤投与と放射線治療で自分の白血球をほぼゼロにするらしいので、その時は起こりうるってのは聞いていたけど、

通常の抗がん剤の投与だけでもここまで血球が下がるとは…。

このデータと相関するのかしないのか、息子は発熱し始め、ピーク時は40℃を越しました。

息子が、「きつーい」「だるい」ってLINEしてきて、

「とりあえず、銀行番号とかパスワード言っておいた方がいい?」

「この熱、もしかして人生史上初かな?」とか聞いてくるから、

「いえ、違います。あなたは熱に強かったから40℃は出したことあるよ。」って答えたら

「あら、まだ更新ならんか」
「ふぁいとー」

って答えが返ってきて…。

いや、子どもの時の熱と大人になってからの熱はまたしんどさも違うと思うし、

ただ、発熱しているだけでなく、全ての血球がダダ下がりしているカラダのしんどさもある上に、

同室者の不穏行動で夜中に目が覚めたり、食欲もないし、眠れないことで余計にメンタルもやられたりしてるから、

今が1番しんどい時期なんだと。

とはいえ、まだLINEが出来ているところは、さすが現代人やね(^^;

いよいよしんどくなると、スマホすら触れなくなるからね。

だから息子からLINEが来なくなるとものすごく心配になります。

息子が胎児としてカタチになった時には、胎盤を通して私から送られた血液(臍帯血)には、すでに血球も揃えられて、息子のカラダを造ってくれた。

今や、息子の白血球は無いに等しい。
ヘモグロビンや血小板も。

自分ひとりのチカラでは生きられない状態。

息子の血液検査データ

改めて、抗がん剤治療って悪い細胞もいい細胞もぶった斬っていく凄まじい治療なんだな。と感じます。

そして、濃厚赤血球と血小板の輸血が決定。

誰かが痛い思いと貴重な時間をかけて提供してくれた血液で

誰かがキレイに精製してくれて、運んでくれた血液で息子は生かされています。

ほんとに、ありがたい。

人はひとりでは生きられない。

あと少し、血球が造られて数値が戻ってくるまで、体調が上向きになってくるまで、あと少しの辛抱や。

がんばれ、息子。

いつも、ありがとうございます。

次回に続く。






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