日曜日の憂鬱


外出を嫌うアイツと外に出たい暴君

暴君があーだこーだを言うとアイツは機嫌が悪くなる前に
「ねぇ。お願いがあるんだけども、一緒に買い物についてきてくれない?」

不機嫌な顔で「何時に出ていくの?」という生意気な顔をアイツに、ごまかし笑いながら「2時ごろかな」という私

今日の夕飯の買い出しと 
暴君の不機嫌解消を一度に済ますため
外出嫌いのアイツを動かすために
それなりの手順と立ち回りをするのが

休日の私の役割

セミの二重奏と 照りつける太陽の中 
溜まった洗濯物をベランダに干して 
いざ 出陣体制!とモチベーションを上げて

うち用から外の私へ!

と意気込んでいるときに
「早く行こうよ。人混み嫌いなんだよね」と
急かすアイツに釣られて暴君も早く!と私を急かす

いつか暴君は思い知るだろう。
女性を急かすことは 男として恥じであることを

女性がメイクをすることは 
おしゃれをすることであることを 

そして 

アイツはいつから 

私を女性として見ることをしなくなったのかな…。

複雑な気持ちを押し殺しながら
私は私を綺麗に着飾る

 







 

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