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EQハイ調整選手権 freiraumが優勝

オーディオインターフェイスを変えたところ、ハイがシビアに聴こえるようになりました。今まで、EQで2kHz以上を調整することはほとんどなかったのですが、必要性を感じるようになりました。早速、フリーのブラインドテストツールHOFA「4U+BlindTest」で、選手権を開催します。

前に作った曲で、ハイがうるさく感じるものがあり、調整がうまくできなかったので、どのEQが手軽に結果を得られるか、試してみます。ちなみに、シュワシュワうるさいのは、シンセにかけた濁り系のエフェクトです。

参加選手

Sonible freiraum AIが音を分析した後にEQ調整可能。試用中=FR
StudioOne ProEQ2 ローカット選手権優勝のDAW付属EQ=P
A.O.M tranQuilizr G2 延長期限近し=T
Waves H-EQ Hシリーズ入手時(CompとReverbとDelay目当て)に付属=H
Waves F6 ダイナミックEQとして入手=F
Waves Q 最近入手したシルバーに付属。使ったことはない=Q

の6選手(=以下は略称)です。
5500hz付近がうるさく感じたので、耳を信じて、極力同じパラメーターになるようにやりました。13dB程度の強めのカットをしています。FRで5500hz付近をカットしたら、200hzも8dB程度カットされたので、ここは、他のEQでも同程度カットしています。ただ、EQによって、切れ方にかなり差があり、音量をそろえることはできませんでした。

審査項目

スピーカー1回戦:シンセのみでのシュワシュワ感の低減
A組 FR=4点 P=2点 T=1点
B組 H=3点 F=2点 Q=2点

スピーカー2回戦:シンセのみでの音の強度
A組 FR=2点 H=3点 Q=2点
B組 P=4点 T=2点 F=3点

シンセの集計
FR=6点 P=6点 H=6点
F=5点 Q=4点 T=3点

スピーカー3回戦:トラック全体が狙い通りの音か
A組 FR=2点 T=3点 H=4点
B組 P=3点 F=2点 Q=2点

スピーカー4回戦:トラック全体で聴いた時のシュワシュワ感の低減
A組 FR=4点 H=2点 F=3点
B組 P=1点 T=2点 Q=4点

トラックの集計
FR=6点 H=6点 Q=6点
F=5点 T=5点 P=4点

総合成績

FR=12点 H=12点 Q=10点
F=10点 P=10点 T=8点

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(多機能で好成績だったHEQ、画像はローカット時)


ヘッドフォン決勝1回戦:トラックのシュワシュワ感の低減
FR=3 H=2 Q=1

ヘッドフォン決勝2回戦:トラック全体が狙い通りの音か
FR=4 H=2 Q=3

結果:FR 7点 優勝 次点H 4点 Q 4点

寸評

Waves F6は、ダイナミックEQのなので、ノイズ成分をガッツリ除去するような用途では使いにくい。

A.O.M tranQuilizr G2は、元の音を極力変えない方向のEQ。キレイに録音されたボーカルやストリングス素材などの微調整用と感じた。

StudioOne ProEQ2は、ゲインに対してのカットのされ方が緩やか。tranQuilizr G2と近い傾向。


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Waves Q(上:別の曲で使用時画像)は、アナライザーがないので、耳頼み。ただ、不快な音が、波形のピーク部分に限らないという発見もあった。経験を重ねていけば、アナライザーはない方が、音楽的にできそうだが、私にはまだ早いEQ。

Waves H-EQは、EQポイントでEQの種類を変えられるので、カットの仕方の選択肢が多い。ズバッとカットすることも可能。MS処理もできるし、アナライザーも充実と機能満載なので、迷いが生まれるのが弱点。


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Sonible freiraum(上:別の曲で使用時画像)は、分析後にEQをかけると、EQが細かくギザギザにかかり、不要な成分を細かく削ってくれる。不快な音の除去という点で優秀。EQポイントについては、AIにおまかせというわけにはいかないが、細かいEQカーブを作ってくれて、ゲインの上げ下げに連動するので、不快なポイントを下げた際に、付随する不快な成分も下げてくれる。

結論

Sonible freiraumを、不快成分カット用EQとして導入することにしました。H-EQも活用しようと思います。

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