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いなたい80年代後半POPMIX

幼少期のリスニング体験は、好きな音楽を決定付けてしまう。80年代後半、特に88~89年のコード感や音色が自分の好みの中心を形成している。様々な音楽で感覚の上書きをしても、それが消えるものではない。このことに否定的であったが、最近は諦めている。その風情がある曲をMIXして、自己再発見の旅。

Dang Dang 気になる / 中村由真

美味しんぼの主題歌。サザンオールスターズのようなアーティストも、当時の楽曲は音色やコードに時代が出ているが、アニメ主題歌の方が、職業作家的で、歌より楽曲が立っているので、強く刻まれている。今回のMIXの始発点は、アニメ「美味しんぼ」を見返したこと。

Witches ウィッチズ / 中山美穂

当時は、音楽を意識的に聴いていたわけではないので「懐かしい曲」ではなく、感覚的に刷り込まれている曲。チョップ感覚が好きなのはPrefuse73などに由来していると思っていたが、この時代のカットアップ的に音が入る感じがルーツな模様。あと、マリンバっぽい音も。

One Night In Heaven / Wink

ベースがステイしている感じが好きなのだが、この曲の感覚。

HIGAMI / 森川美穂

リズムのPANや2番でボーカルが変な位置に動くところなど、Stereo万歳みたいなPANが多い曲。こういう極端な振り方は、ラジカセで聴いているとそこまで気にならない。中学生になって、ヘッドホンでPOPSを聴いた時にビックリしたことを思い出した。

YOU / 結城めぐみ

ベースが圧倒的にカッコいい。シンセベースの良さは、人間っぽくないフレーズ。

人魚姫 / 中山美穂

フレーズの洪水で、止めハネが効いている。こういうリズム感が好き。

青山Killer物語 / RA MU

ボイスサンプル的音や軽めに差し込まれる音への愛着のルーツ。

プラトニックつらぬいて / 坂上香織

昨今のホーンっぽいシンセが好きなのの原点。現代は、もっとアタックが明瞭だが、突如入ってくる感じは片鱗がある。

ごめんねカウボーイ / うしろ髪ひかれ隊

曖昧なパッドサウンドが好きだが、この曲のオルガンっぽい音に同じ匂い。当時はエスニックな音使いが多く、ピッチのゆらぎで表現している。おそらく、YMO由来。

EQUALロマンス / CoCo

シーケンスフレーズが、チャカチャカ鳴っている。自分は音を細切れにしがちだが、この手の細切れサウンドが好きなせい。

のっとおんりぃ★ばっとおるそう / うしろゆびさされ組

下がっていくメロディー、この時代全体の特徴である「アンニュイ」。ジャジーでもソウルでもなく、空疎なポップ。空疎なポップの中毒者。

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