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44.1と48の話

Invisible Limiter G3を導入して、Oversamplingの値が、48khzスタートで44.1khzではないということに気がついた。確か、Invisible Limiter G2は、オーディオインターフェースの設定で、切り替わっていたような…

と、ここで、Amazon Music Unlimitedを聴くために、オーディオインターフェースの音質設定(コントロールパネル→サウンド→スピーカー→プロパティ→詳細)を最高=24ビット、192000Hzに変えたことを思い出した。

Amazon Music Unlimited。家人が間違えて入ってしまったのだが、排他モードにして(毎回、切り替えるのは面倒なんだが…)、オーディオインターフェースの能力をフルで発揮させ、スピーカーで聴いてみると、Spotifyとの音質の違いに気付く。キックの角とか、ハイハットのサラサラ感など、曲作りで気にしている部分が、はっきりと聴こえる。自動でつなぐ曲のチョイスやGUIなど、Spotifyに劣る部分は多いが、リファレンスとして音楽を聴くなら、Amazon Music Unlimitedの方に分がある。UltraHDの曲の音質は概ね24bit/96khzなので、普段、24bit/44.1khzで曲を作っている自分より高音質で、細かいところが聴き取りやすいのだろう。

話はまた変わる。サブスクのサンプル音源Loopcloudが重くなった。設定を見てみると、192000Hzになっている。下げようとしてみたが、オーディオインターフェースの設定に従ってしまうようだ。Amazon Music Unlimitedの高音質の曲は24bit/96khzが多いので、設定を24bit/96khzに下げてみた。すると、以前のようにスムーズに動くようになった。

Amazon Music Unlimitedの曲のサンプルレートは、Ultra HDの表示を押すと分かるのだが、24bit/44.1khzより24bit/48khzの方が多い。CDから配信へと、プラットフォームの変化に伴うものだろう。変えたオーディオインターフェースの設定に従い、自分も48khzで曲を作ることにした。

雑誌で絵を見るのと、美術館で実物を見るのが違うように「いい音で音楽を聴く」ためには、音楽を鑑賞する必要がある。街中や本を読みながら音楽を聴くなら、SpotifyとAmazon Music Unlimitedの音質の違いに気付くことは難しい。
しかし、自分の好きな音楽を作るために最も大事なことは、好きな音楽をしっかり鑑賞することだ。そのために、Amazon Music Unlimitedは力になる。ただ、鑑賞の時間を取ることが難しい。Loopcloudが重いことにイライラしたのも、様々なツールを手に入れることより、スムーズに曲を作ることのほうが大事ということを表している。少ないツールと少ない手数で、鑑賞に耐えうる好きな音楽を作るという、難しいお題に挑戦しているということに気がつき、ひとまず、44.1kHzは卒業した。


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