2023年のBF戦略
DTM歴も10年近くなると、ひととおりのプラグインが揃う。それでも心躍るBF。今年の戦略は。
1:「Synthesizer V AI Eri」
9,680円
synthsizer vの新しいAIボイス。今は標準でついてくるMaiしか使っていない。新作のEriは、electronic musicの女性ボーカルにちょうど良いローとハイの間を埋めてくれる太さを持った声。ただ、BFセール対象にはならなそう。セールがあるなら、1月か。→StudioOneのARA対応のベータ版が出た。Melodyneのように扱えるようになり、ボーカルのWavを処理させると、すごい精度で歌詞とともに、ボーカルデータを作る。今年一番驚いた技術。
2:abberant DSPのDigitalisとShapeShifterバンドル。
約5000円(~11月30日まで33%オフ)
このベンダーは、Tectonic + SketchCassette IIを持っているが、ともに濃い音を薄くするのに重宝している。Digitalisはビットレートの調整、ShapeShifterはコンプで音を劣化可能。いずれも、使い勝手が良さそうだ。
3:EZ KeysのMIDIパック。
例年BFでは35%オフになるらしいが、今年は10月にMIDIパックのセールをやっていたので、どうだろう。ただ、6パックセットのやつを買ったほうが、セール価格より安い。サンプリング感覚でMIDIデータをいじる楽しさを最近感じている。別ベンダーのMIDIデータ集を買っても良いのかもしれないけれど、情報がなく良く分からない。
THE HIP-HOP TREASURE CHEST:for hip-hop loops, beats and songs.
Acoustic Pop EZkeys MIDI
Acoustic Songwriter 2
Ballads 2 EZkeys MIDI
British Invasion EZkeys MIDI
Disco EZkeys MIDI
Eighties Ballads EZkeys MIDI
Eighties Pop EZkeys MIDI
Hip-Hop/R&B EZkeys MIDI
Hooks & Chords EZkeys MIDI
Indie Pop EZkeys MIDI
Modern Pop EZkeys MIDI
Neo Soul EZkeys MIDI
New Wave EZkeys MIDI
Singer-Songwriter EZkeys
Synth-Pop EZkeys MIDI
あたりが気になっているって、多いな。
→BFセールで、既存ユーザー向けにMIDI6パックの20%オフクーポンが来た。とはいえ15000円です。sonicwireの通常価格が14300円なのは、何でだろう。→願いが届いたのか、一部MIDIが1500円に。説明のところにあったクリストファー・クロス氏の楽曲が気に入ったという理由でWest corst Rock を買った。AORな年頃。
あとは、EKX soulroads。セールはまだ来ていない。
4:EZ BASSのエクスパンション
eightees EBX、SESSION PLAYER EBXが気になる。
動きのあるベースは、EZ BASSの出番。こちらも、20%オフクーポンが来ましたが、11000円。買うなら、通常で同じ価格のsonicwireで買う!12月に向けて、毎日セール品が追加されていく模様で、狙っているやつが下がれば動くかもしれない。
5:AOM invisible limiter G3
12000円(G2からのアップグレード価格)
マスターチェインは、バスコンプ→EQ→コンプ→Tape→Invisible Limiter G2という流れ。コンプのところに、デモしたG3を挿したら、好きな出音になった。立体感を残しながら、押し出しを強くしてくれるという感じ。このベンダーはセールしないので、BFに買う必要はないけれど、必要性は高い。
6:UVI Modular Noise
4000円(~11月30日)
ファルコンの新しいエキパン。国内価格6,000円。
ファルコンのエキパンは、セールが少ないイメージ。BFはどうだろう。こういう機械由来のノイズっぽい音は、好物。→UVIのBFは1品30%オフ、2品40%オフ、3品50%オフ。攻めてきた。→30%オフで購入した。早速深夜の2時間DTM「ファンタジーで出てくる薬屋のBGM」で使ってみたが、ジャリッとした耳触りの音もあり、ニヤリ。
7:soundtoys upgrade
14,824円(~12月1日)
今年は早々にプレートリバーブを無料でくれたSoundtoys。欲しいエフェクトを細かく集めてきたが、そろそろバンドルにアップグレードしても良いと思う。と毎年言っている。→また来年
8:Inphonik RX 1200
¥3,100(~11月30日)
RX950 Classic AD/DA Converterは、AKAIのフィルターの感じが再現されていて、よく使っている。新しく出たのは、E-mu SP-1200インスパイア系。最近は、音が良いとか、使いやすいとかより、GUIがグッと来るのに弱い。そういうのは、触っていて楽しいので、結果的によく使うことになる。→再び使い出したSP303が悲しそうな顔をするので、やめた。
9:Current Expansion (for MOVEMENT)
¥2900(~1月2日)
Outputの複雑なエフェクトMovementのExpansion Pack。こういう複雑なエフェクトは、細かい調整より、かっこいいプリセットを積んだ方が使い勝手が良くなる。
10:U-he Repro
¥11000円(~11月30日)
サブじゃないシンセベースで、納得の行くソフト音源にたどり着けていない。立ち上がりのスピード感なのか、キックのアタックとの兼ね合いでしっくり来るものが見つかっていない。ようやく見つけた気がする。去年は12月にセールがあったようだが、このベンダーはあまりセールしない模様。BFに来ないかな→BF53%オフセールが来ました!(11月20日)→セールに飛びついた。イメージ通りのシンベに震えている。
11:Korg collection
KORGサイト21890円 PB33000円(〜11月30日)
Korgのシンセとエフェクトのバンドル。ファーストシンセがKorgで、KaossPadやMicroKorg、ELECTRIBE-Aなど実機も所有していた。GUIは、圧倒的にエモーショナル。TRITONは、実機が欲しかったが、結局手に入らなかった。ELECTRIBE-Rは、当時、音が粗くていいと評判だったと記憶している。単体の値段を考えると、バンドル価格はかなり魅力的。→買ってしまった。これは、デモしてはいけない奴だった。実機を使っていた時の感触が蘇り、楽しく使いやすい。当時のリスニング環境がショボかったこともあり、こんな良い音出るんだという驚きも。
12:Scaler EQ
8100円(〜12月5日 イントロセール)
曲のキーでカットとブーストが出来るEQ。PBのScalerは、適当にコードを鳴らして、曲の土台にするという方法で、重宝している。キーに基づくEQというのは、さすがの着想。EDMの人たちは、キックのピッチにもこだわるらしい。曲の明度や強度を高めるという点で、有能なツールに見える。ただ、たくさんのポイントでEQをかけるデメリットがどれくらい出てくるのか、焦らずデモしてみたい。
13:UVI Vintage Week
UltraMini 7500円(~11月15日)
UVIがビンテージシンセ音源のセール。各社が、BF前に期間限定でセールやるが、皆の手持ちのお金を、いかに先に取りに行くかという勝負で、面白い。ビンテージウィークで気になる音源は、Minimoog。太い。暑い。様子見。
UVX-10P 7500円(~11月15日)
RolandのJX-10、MSK-70、JX-8Pをサンプリングした音源。SonicPassで試していたときに好印象だったが、うまく曲に馴染ませられなかったと記憶している。自身の耳が90年代後半から2000年代前半なので、90年代前半の音との距離感が難しい。今の耳には、とても良いレトロ感。
14:D16 Group Drumazon2
9700円(〜11月27日)
909のクローン。この手のやつは、音もさることながら、シーケンス部分の楽しさが大切。D16のは、とても楽しげ。
15:Melodyne Essential→Assistant
¥7,350(beatcloud~終了不明)
Soundtoysとともに、BFでアップグレードしようか悩むMelodyne。声のEDITがもう少し細かくできるようになる。Editorまでいくと、和音の素材の編集ができるのだが、その一歩手前。声を扱うなら、このアップグレードは有効。歌への熱量が少しずつ上っているのだが…いつの日にか。
14:Sugar Bytes Turnado
12000円(~11月30日?)
Loopelatorを愛用中のベンダー。TURNADOは、Flumeが使っているらしく、おそらくあの人のヒャカヒャカしたエフェクトは、こいつではないかと思っている。しかし、アイコニック過ぎて、使うのがはばかられるというのも事実。こういう、適当に触って音が七変化するエフェクトに弱い。
15:Massive MIDI Toolkit
2800円(~11月30日)
ADSR Black Fridayで、MIDIバンドルが激安。むやみに購入ショップを増やすと、巡回する時間が増えるというタイムパフォーマンス的リスクが大きいので、悩ましい。
16:SOOTHE2
¥22,700(~11月27日)
いつかは手に入れたい、音の不快成分をきれいにしてくれるプラグイン。ただ、PCスペックを考えると厳しい。Sonarworksのスピーカー調整ソフトSoundID Referenceも同様。PCスペックが低いことによって、プラグイン購入を自制できている。音源と比べると効果が分かりにくいため、この手のソフトに大枚を叩くのには勇気がいる。
まとめ
道具集めという側面のあるプラグイン趣味だが、DTM歴が長くなると、道具も一通り揃い、道具のアップグレードをするか否かという選択に迫られる。ファミコンのRPGも武器や防具がない頃に、少しづつ装備を良くしていく時が、一番楽しかった気がする。自分の場合は、生音や録音素材を扱わないため、道具がそこまでいらないという事情もある。曲を作ろう。
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