DTM PC移行記4 Win編
DTMで使っているWindows11非対応のCPU能力とストレージ容量(128GB)に限界を感じ、PC買い替えを検討中。Mac編に続いて、今回はWin編。
1:BTOか自作か
DTMのPCを選ぶ際に、自作できたら良いなと常々思っている。しかし、メモリの挿し替えに失敗するという凡ミスを犯した過去があり、自分のその手の能力を信じていない。
今回も買うならドスパラのクリエーター向けBTOパソコン。現在のPCもドスパラで買ったのだが、今に至るまで大きなトラブルを経験していない。そもそも、PC周りの物持ちは良いほうだ。職場でPCを壊しがちな人を観察していると「エンターキーを何回も叩く」「キーボードを強く叩く」「砂時計(水色の回転表示のマーク)状態で待てない」という特徴があるので、この3つの逆を心がけている。
ともかく、実績を大切にするので、Win機ならドスパラを選択する。
2:スペック
ドスパラサイトで、DTM用途のクリエーター向けPCを選択すると、カスタマイズが可能だ。
GALLERIA DM7C-IG-C
インテル Core i7-14700 (2.1GHz-5.3GHz/20コア/28スレッド)
メモリ:32GB
SSD1:2TB SSD2:2TB HDD:2TB
750W電源、ブルーレイドライブ
240,080円
理想的構成。USBも「前面:USB 3.2 Gen1 Type-A x4、背面:USB 2.0 ×4 、USB 3.2 Gen2 Type-A ×2」と申し分ない。グラフィックボードは必要かもしれないが+33000円。(価格は2024年10月6日現在。下記も)
Mac miniとの比較。
Apple M2 Proチップ
(10コア/16コアGPU/16コアNeural Engine 200GB/sのメモリ帯域幅)
16GBユニファイドメモリ
1TB SSD
4つのThunderbolt 4ポート+USB-Aポート(最大5Gb/s)x 2
214,800円+外付けSSD(別売)2TB:2万円程度=230,800円
WinとMacの構成を比べてみると、価格はほぼ同額で、Winの方が内蔵+1TB、+HDD2TB、ブルーレイドライブ、USBハブ追加不要と上回っている。
3:まとめ
intelは、AI PC向けCPUのデスクトップ向け製品発表を予定している。Macも含め、2024年はAI PC零年で、2025年がAI PC元年になりそうだ。そんな転換期に、今後7年近く使うPCを買うというリスクは高い。PCの買い替えは予算を抑えて、頻度を少し上げる方が、新技術への順応度が高いのかもしれない。
しかし、PCの移行は「周辺機器の多い据え置き&多ベンダーのプラグイン利用」という環境では、大変なのだ。そういう意味で、少ない周辺機器でMac Bookを使って、Logic純正と少々のベンダーのプラグインを軽やかに操るのは理想的だ。ただ、ハードシンセやミキサーを並べてやっている複雑系DTM労父というのが現実。
脳内会議が煮詰まってきた。価格に対するハード的なメリットの大きいWindowsと、更新リスクを抱えながらも、シンプルな思想に魅力を感じるMac。AI時代の買い替えも視野に入れると、難しい選択になる。
そもそも、現在90GBしか使っていないCドライブに、1TBもいるのか。波形切り貼りがメインのelectronic musicと、歌モノや劇伴では、PCにかかる負荷が全く違う。Cドライブが残り20GBなので、synthesizer Vの使用を休止しているが、今後、容量を食いそうなのはUVIの音源ファイル。その場合Cドライブへの影響はない。
DTM系動画を見て、それに感化されていたが、自分の曲の作り方は特殊の部類に入るし、長年実践してきたCPU負荷を減らす節約DTM術を改めるとも思えない。今の問題はCPU性能がすべて。10万円ぐらいで、CPU更新と512GB程度のCドライブ容量になってくれれば、それで良いのに、それができないのだ。
現在の選択肢は、中途半端なように思える。もう少しお金を出して新時代のAIに備えるか、もう一段、スペックを妥協して現状をアップデートするか、慣れ親しんだWinを継続するか、Macで新たな一歩を踏み出すか、一晩悩んだ。
結果、Mac mini M2 Pro:メモリ16GB、ストレージ512GBの認定整備品 15万6800円を選択した。スペックを絞り、Macに踏み出した。
ストレージについては前述の理由、メモリは現PCで測ってみたところ、節約DTM術の場合、10GB行くことがほとんどないと分かったことが大きい。
次回から、慎重なMac移行の記録。
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