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~移ろいゆくもの~ midori-ya花展に寄せて ご挨拶

midori-yaだより vol.5  2020年11月
古良慕展にて

2020midori-ya花展
「移ろいゆくもの」にお越しくださりありがとうございます。

私たちはいわゆる「華道」ではなく「花道」を実践していこうと・・・

花の美しさ、それは花自体が「何故咲くのか?」に由来すると私たちは考え
てきました。言うまでもなく花は、咲き・結び・種を成して未来へ子孫を残
す(つまり命をつなぐ)為に美しく咲くのだと。美しく力一杯咲く花たちは
自らはやがて終焉し、すべからく朽ち果ててもその後に命を残そうという堅
い本性的営為(命のいとなみ)言ってみれば決意があるからこそ美しいのだ
と。愛らしくつぼみ持ち、美しく又誇らしげに、又楚々と各々の魅力を存分
に披露しながら咲きそしてやがて潔く枯れ、朽ちて行く。しかしその後には
必ず命が残り、それが続いていく。それ故に花は美しいのだと。
それが、生花の生命感、美しさであると。
我々はそれを少しでも一人でも多くの人たちに伝えることによって命の大切
さ、又命をリレーして行くことの重要さを感じて欲しいと思ってここまで
やって来ました。
何も少子化対策大臣でもありませんから「とにかく子づくりしろ」とか言う
ことではなくて、たとえ実の子どもがなくても、又つくらなくても種として
命を未来へつないでいくことの大切さと大変さ(今それが切実になってきて
いる時代ではないでしょうか?)を理解し、今在る者として未来へ向けなす
べきこと、又なすべきでないことを考えなくてはならないと思うのです。

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