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舞妓さんちのまかないさん26巻の感想

 やっぱりパンプディングが感情を占めている・・・!
 いままで料理がちらっと再登場はあったけれど、(百はなが思い出してたような)、同じ料理を出してくる演出が良すぎる~~~しかも第一話の料理!それをめがねさん姉さんが!つる駒に対してのこの気持ちは、「こんな晴れ舞台をもらえてよかったね、がんばったね・・・」という感情。雪が続くなんて理子の前では軽口を絶やさず、でもパブリックスペースでずっとひょうひょうとできるほど大人じゃない、そんなつる駒が答えを得て、鏡に向かって晴れやかな顔をするシーン!春!胸がじーんとなりました。
 駒千代さん姉さん、お茶目でかわいいお方。つる駒が舞妓ちゃんになるとき、姉さんと同じ駒筋で嬉しかったろうな。理子が駒えみになった時にあんなに喜んでいたもの。芸妓とは違う道を選んだ人たちを尊重した話し方を、気がふさいだつる駒にしてくれてありがとうございます。栗ぜんざい食べたい!
 理子!よかったね!!!第281話でボロ泣きしたよ!読者の感情をムッとした顔で引き締めて、めがねさん姉さんへの愚痴で気を緩めて、(ここのめがねさん姉さんの暴虐武人さが絵として好きすぎる。フフッときちまうよ)めがねさん姉さんはすごいんだと声を上げる。感情が!揺れる!そしてキヨちゃんにめがねさん姉さんの好きなものを頼むいじらしさ・・・きっと漫画になってないどこかで、キヨちゃんがコッソリ作ってくれたことを話したり、食卓にパンプディングが出たりしたときに話したんでしょう。良い・・・

 健太、相変わらず思考回路がわかんない部分があるけれどお前のひたむきさが眩しいよ。京都に戻ってうとうとして、青森の情景を思い返すのはどういった感情なんだろう。手を伸ばしたいでもなく眺めているのはわかるけれど、それが郷愁なのか、ただ思い返しているだけなのか。底が知れない。そんでキヨちゃんから元気もらうのほっこりする。やっぱキヨちゃんはこの作品においてエネルギーの元(ごはん)なんですね。まかない任されてよかったね。キヨちゃんの背中と、同じ位置に来たね。
 そしてこの巻で百子さんが言ってたライバルの片鱗が!百はなが健太を思い返したとき、また前みたいに揺らいでしまうんじゃと不安になったけれど、健太をまっすぐ見つめて進んでいく姿が美しい・・・どんどん美人になっていく・・・
 キヨちゃん!「ふむ。」とか「おし。」で発進していくのがすごく好きで。すごく安心できる。ずっとみていたいバランサー。

 幕間の小山先生手書きページも楽しかった~~~なまこ、あの謎にゴリっとする感じが癖になる。大根おろしとかつお節、味ぽんで食べるのが大好き。

あいかわらず百子さんといちゃいちゃしてるおかあさんも、自分の人生を決めた成田くんも、すーちゃんを諭してくれるお師匠さんもみんな大好き。

既刊読み返してたらいろいろすごい!おにぎり百子さんが置いてくのおかあさんにしてもらったことだった…

パンプティング、19巻でも登場してたのね。キヨちゃんの台所で逆光入ってる立ち姿、かっこいい。

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