間に合わなかった母~東京五輪
東京五輪の開会式の日が、母のお葬式になった。
90歳まで生きたい。東京五輪を見るのが楽しみ。ソフトボールを応援しなきゃね。
米寿のお祝いの席でそう宣言していた母は、新型コロナウィルスが蔓延する少し前に、認知症のグループホームに入居すると、面会が難しくなるにつれて一気に体力も気力も衰えて行った。その後、少人数で丁寧に介護してくれるホームに移ったが、緊急事態宣言などが続き、特別の機会にしか会えないのは変わらない。老衰が進み、ついには2021年5月末、医師から余命2週間ぐらいか