「失って初めてわかる」という耳タコフレーズは真実だった

「失って、初めてわかった。」
そんな、安っぽいドラマに出てくるようなフレーズ。
でも、それって本当じゃなかろうかと最近思う。

子どもが少し大きくなって、やっと子育てがちょっとだけ楽になったなと思ったここ1、2年。今は大人と対等ぐらいに接してくる。
そんな折、iPhoneが2、3年ぐらい前の写真を提案してくる。それを見ると、子どもたちがまぁなんて可愛らしい姿。こんなにかわいかったのかと驚く。その当時は必死すぎてその可愛さを享受できてなかった気がする。たぶんこれから2、3年後、おんなじことを思う気もする。
そう、「幸せはその渦中には気づかない」。

これは結構的を得ていて、なんで感謝とか愛情とかって時と共にできなくなってしまうのかと考えた時に、「あ、人間って慣れてしまうんだな。」と思った。

得難いものを得て、その瞬間は感謝や幸福を感じるけれども、しばらくすると、それが当たり前になってしまって何とも思わなくなる。おそろしいことだが、何も意識しないとそうなってしまう。

そしてまた「失って初めてわかる」のだ。

ある記事を見てなるほどなぁ〜と思ったのだが、「何にフォーカスするかによってその事柄への印象は違う」ということだ。

大きく言うと人生もそういう事じゃなかろうか。

例えば家族、配偶者や子どもに対しても、その人の良いところに焦点をあてるか、嫌だったり気に入らないところにフォーカスするかで、見える印象は全く違ってくる。

よく、子どもが産まれてくる時に「元気であればいいです」と言っていたのに、成長するにつれ健康であることは普通になり、ダメなところばかり見えたり、人と比べたり、こう成長してほしいと口出したりする。

人ごとにかけがえのない個性があり良さがあるのに、ずっとそばにいるとそれに焦点をあてられなくなってしまう。

自分の生活でも愚痴をあげればきりがないほど出てくるが、小さな幸せにフォーカスしていけば、こんなにも私は恵まれていたのかと気付くかもしれない。

人や、物事に対してこんなところが素敵だなという小さな気付きを持ち続ける。難しいが、そうでありたいと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?