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福岡に戻っていく友に花束を

福岡から東京に帰ってきている大切な後輩、もとい友と会う予定だった夜。
一人で電車に揺られて帰ってきている。
友の名は、ぱらっぱら。

高校時代に部活で出会い、かれこれもう10年ほどの付き合いになる。
今日は久しぶりに会って、くら寿司に行こうかなんて話をしていた。
その帰り道には「いくつになってもくら寿司で笑い合える友です」とかいってストーリーにあげる予定に勝手にしていた。

1人で電車に揺られて帰っているのは、ぱらっぱらに会えなくなったから。
夜から会う予定だったけれど、友と会っていて私に会う時間がなくなってしまったと連絡が来た。

ぱらっぱらは私と似ているところがたくさんある。
生きるの下手くそなところとか。
時間にルーズなところとかそっくり。
でもぱらっぱらは人気者だった、すっかり忘れてた。

東京に帰ってきているうちに会えるだろう、なんて思ってたらいつの間にかもう福岡に帰る直前になっていて。
今日も友と会っているようで、忙しい夜を過ごしているんだろう。

ぱらっぱらは、私の醜い部分を知っている数少ない人だ。
人に執着しない私が、狂ったほど執着した時に、仕事で忙しいのに私に付き合っていつまでも話を聞いてくれた友。

ぱらっぱらは東京で生まれ育ったけれど、福岡での就職を選び、この休みが明けたらまた福岡で別の仕事にチャレンジをする。
きっと次の仕事はぱらっぱらが輝くことのできる仕事なんだろう。
東京に帰ってきた彼女は、福岡で過ごした数年で空いてしまった心の寂しさを埋めるかのように東京で慌ただしい日々を過ごしているように勝手に思えている。
きっとこの時間は彼女にとって、生きる力を蓄える何よりも大切な時間なんだろうなと思っている。

今夜、会えずに残念だよ、ぱらっぱら。
という気持ちよりも
さあ、たくさん力を蓄えて、自然な笑顔を取り戻して、また輝き始めてくれ。
という気持ちが強い。


だんだん暑くなってきた。
また死にたくなるような季節が戻ってくる。
仕事が大変だよ。
私はまだ卒業することのできないあの苦しさから逃げるように仕事を詰め込んでいるよ。
自分の時間を無理やりにでも増やすことしか、私には自分の感覚を鈍らせる方法を知らない。
だから今は目を背けることが1番の生きるための選択肢。
だけどね、あの時の気持ちを乗り越えないと、私の夢に向かっては歩き出せない気がしているんだ。
さっさと夢に向かって挑戦したら良いとは思うんだ。
だけど私は遠回りをしていて。
たくさん経験を積んだ方がいいから、なんて理由をつけてはいるけれど。
私の中で、あの時の気持ちにちゃんと整理をつけないと、夢を叶えてはいけない気がしているんだ。
人間としてどうかと思うよ。
だけどこれが正直な話。
もう少しだけ、気持ちの整理をつけるまでは、遠回りしようと思ってる。
ぱらっぱらはどう?最近は何を思う?
少しずつ変わりゆく自分自身のこと、どう考えてる?

なんて話を、今夜しようと思っていたからここで供養しておく。
どうせ会ったところでまた冗談を言って笑いあってるうちに終電になって解散していた気がするよ、私は。
死にたくなるぐらいが私たちにとっては素になれる瞬間がないんじゃないかと思うよ。

本当、私たち生きるの下手くそ。
福岡で楽しめよ。
また会う日まで。

今夜のおともはVaundy「しわあわせ」
ぱらっぱら、頑張れ。

変わらない
変われないよ 僕ら
今もしっかり握っている
ちぎれない
ちぎらないよ 僕ら
今もしっかり繋いでる

重なるひびを僕達は
流るるひびも僕達は思い出すこともなくなって
しまうんだろう
しまうんだろうって
重なるひびを僕達は
流るるひびも僕達は思い出すこともなくなって
そんな しわあわせで

#友に捧ぐ #別に死んじゃいないけど   #これからだよね

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