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エタップ・デュ・ツール・ド・フランスのススメ

エタップ・デュ・ツール・ド・フランス(以下エタップ)は、
・プロが走るツールドフランスの1ステージと同じコースを
・道路を封鎖して走る
・アマチュア向けのイベント
である。タイム計測はされるものの、レース志向の人だけでなく、ファンライド(感想目的)の人も多く、また制限時間も約11時間と長い(それでも完走できない人は多い)
。エイドステーションもたくさん用意され、果物やケーキ、エナジージェルなどが供給される。

コースは例年山岳ステージのコースが設定されており、プロが走るコースということで、当然ながら長く、そして高い獲得標高となる。今年(2023年)も、距離157キロ・4100メールの獲得標高というかなりハードなコースだった(2022年はもっと厳しかった)。ツールドフランスで、勝負所、と言われ、ドラマが起こるような場所を実際に走ることができる、というのはなかなか得難い経験となる。

参加者は16,000人程度。とても多い。地元フランスからの参加者がやはり多いが、世界中の自転車愛好家が集まるイベントだ。エントリーの際に、自己申告でゴールタイムを記入して、スタート位置(ゼッケン)が決まる。マラソン大会などと同じようなシステムだ。

数日後に、実際にプロが走るコース、ということもあり、道路の路面状況はとても良い。多くの場所で補修がされ、凸凹のない抵抗の少ない道路を走れる、というのも最高に気持ちの良い経験となる。なお、峠の下りはガードレールがない箇所も多く、気を付けて走る必要もある。

2023年のコースでは、1級山岳が3つ(!)と超級山岳が1つ。当然走るのはキツいコースであるが、上り切った場所から見えるアルプスの山々の景色は、テレビのモニター越しに見るよりも格段に美しかった。その環境の中を走ることは、自転車愛好家として生涯の思い出になることは間違いない。

・ツールドフランスが好きで、自転車に乗るのも好き
・テレビで見るツールドフランスと同じコースを走ってみたい
・1級や超級の山岳がどのくらいきついのか試してみたい
・フランスの山々、美しい景色の中を走ってみたい
こういった思いを持った人に、ぜひおススメしたいイベント、それがエタップ・デュ・ツール・ド・フランスだ。


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