残業の質の違い
私がバリバリの時のテレビCMであったフレーズがコレである。
【24時間戦えますか?】
当時の私は、余りの忙しさで感覚が麻痺していたと思うが、本気で24時間働くことが当たり前だと思っていた。
このフレーズで大ブレークした会社のドリンクを飲んで
「よっしゃ〜もうひと頑張りするか」
と夜中〜朝方まで残業していた記憶がよみがえる。
今思えば、完全に労働基準法を違反しているし、仕事が終わらなければ帰ってはいけないという上司の無言の圧力も、今ならパワハラ認定された事だろう。
だが、当時は本当に感覚が麻痺していた事と夜中まで仕事をしていた自分に酔っていたのかもしれない。
残業の質においても、今の2021年と比較すると質も圧倒的に違う。
というか、申し訳ないほど残業内容が陳腐だ
翻訳会社にいた時は、何百枚もある原稿のコピーだった。翻訳者用、版下製作用、ドラフトチェック用と3部とるのだが、昔のコピー機はオートフィーダーなど無かったから、1枚ごとにコピーをしていた。これだけでも何時間も時間がかかった。
転職した先の会社では、1台しかないワープロの順番待ち(当時パソコンではなくワープロが主流だった)上司が先輩が終わるのをひたすら待ち、最後の最後にやっと作業できる頃には、23時を過ぎていた。
そして何よりも今に比べると圧倒的に全てが遅くて不便だった。
例えば、コピー機の性能
例えば、パソコンの処理速度
残業のほとんどがクリエイティブな時間というよりも、大半が作業時間だった。残業の仕事としてやっている内容は正直言って大した事はない。
本当に今と比べると単純な作業だけの残業時間だった。残業時間が増えることによって、会社に拘束される時間は年々増えていき、更に感覚が麻痺していった。
だが、今は全く違う
昔の残業100時間と今の残業100時間の仕事の質が。
今の技術進歩が当時にあったとしたら、私が残業していたあの時間のほとんどを無くすことができる。コピー作業もPDFファイルで貰えばコピーする必要はない。ワープロの順番待ちなんて馬鹿な事もない。パソコン作業も一晩中かかっていた作業が今では2時間〜3時間で終わる。
だからこそ思う。残業をいっぱいしていたと自慢する昔の世代の人がいるとしたら
言ってやればいい
残業の質が違います!と
現代の残業は昔とはレベルが圧倒的に違うということを
【残業することを美徳】と勘違いしている会社に
【残業をしていることが頑張っている証拠なのだ】と勘違いしている会社に
声を大にして
昔の世代の人として
私は言いたい
『間違っていますよ❗️』と
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