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【あつ森から学ぶ生物の話!】「タガメ」だと思っていたムシが、実は「ゲンゴロウ」だったので、じゃあタガメって一体誰だよぉ!!!??

いきなりなんですが、みなさん。タガメって捕まえましたか?そして5月からゲンゴロウというやつが登場しましたな!!

え、ってなりました。

タガメって、たしかお尻から泡が出てるやつ・・・という認識だったのに、ゲンゴロウを捕まえたら「おしりに あぶくが!?」ってコメントしましたよね!!!!あれ?じゃあ私が思ってたのってゲンゴロウ!?え、タガメってじゃあ何!!??

フータ先生の解説

タガメは 水中で生活しておりまして、カエルや 大きなサカナなども 食べてしまう 肉食のムシです
大きな前足を 上手に使って ヘビをも仕留めてしまう ワイルドさが 水中のギャングと呼ばれる 所以です
カメムシの仲間と聞くと 油断しちゃいますが 刺されると、それはそれは 痛いそうですよ ああ、オソロシヤ・・・
ゲンゴロウと言えば、やはり あの コロンとしたフォルムが 特徴ですね
体に やや ツヤがあるのが オスで、メスに くっつきやすくするために 前足が 吸盤上に なっています
太い うしろ足は 水をかき分けやすく、泳ぎに適した体に なっているんですよね
ちなみに その 長く太い うしろ足には、ブラシみたいな毛が ビッシリ生えてるんです ああ、キモチワルイ・・・

どちらにも泡の情報が無い・・・。


タガメってどういうムシなの?

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見た目についてはあつ森の通りですが、大きさですよ、大きさ。だいたい4cm~6cmくらいで手のひらに余裕で収まるサイズです。あつ森のはデカすぎるんです!!

で、それは良いとして。まずは分類的には、タガメはカメムシ目コオイムシ科タガメ亜科に分類されるカメムシの仲間なんです。タガメのように水中に生きるムシを水生(すいせい)昆虫と言い、タガメというのはは水生カメムシ類の総称だそうです。水の中に生きる昆虫の中では、最大級並みの大きさでして、日本で生息する水生昆虫では最も大きいのだそうです。

水の中に居るからサカナなのかムシなのかよく分からなかったんですが、カメムシの仲間とあらば、ムシ認定できますよね。・・・でも、そうと分かるとちょっとキモチワルイです・・・。

例えば、サカナなのかムシなのかよく分からない水生生物にはヤゴが居ますが、ヤゴはトンボの幼虫のことを言い、将来お空に飛び立つわけです。しかしタガメは何かしらの幼虫では無く、一生タガメを全うして生きていくムシです。


ゲンゴロウってどういうムシなの?

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さて、ゲンゴロウの方が丸っこい見た目なので可愛いですよね。ポケモン的にはゲンゴロウ→タガメに進化しそうな感じありますよね。(ありますよね)

ゲンゴロウは、コウチュウ目ゲンゴロウ科ゲンゴロウ亜科ゲンゴロウ属に分類されるムシです。こちらもムシですが甲虫類として分類されています。大きさは3cm~4cmでタガメよりは小型です。こちらは、水生甲虫類の中では最大なんだそうです。

ゲンゴロウもまた、ゲンゴロウ属の総称です。タガメと同様に一生ゲンゴロウを全うして生きていくムシです。


タガメとゲンゴロウの違いは?

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カメムシの仲間=タガメ、甲虫=ゲンゴロウ、ってことでしょうね。あつ森では、タガメは夜、ゲンゴロウは昼に登場しますが、実はどちらも夜行性なので違いはありません。外見しか違わないのかと思ったら、実は呼吸法がそれぞれ違うところがあるんです。(ちなみにタガメもゲンゴロウもムシですから、えら呼吸をしませんよ。)

まず、タガメはお尻から針のような細い呼吸器を出すことができ、シュノーケルみたいに水面に突き出して息を吸います。上下逆さまになってお尻を外に出していたら、息継ぎしているということです。あつ森でもそんな姿を見ることが出来ますよね。

ゲンゴロウの方も、タガメ同様にシュノーケルのようにお尻から呼吸器を水面に出して呼吸するのは同じなのですが、そうやって空気を体に吸うと、空気を翅と背中の間に挟み込むんです。昆虫が呼吸する場所(=気門)は人間の鼻や口とは違う場所にあるケースが多く、ゲンゴロウの気門は背中にありますので、背中に溜めている空気をボンベのように吸って、呼吸しているんですって!!お尻にぷっくりと"あぶく"が付いているのは、この空気が正体だったんですね。


タガメ、ゲンゴロウについては、その他にも面白い行動がありそうです!!また別記事でご紹介します~~

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