みどりーぬ

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お絵描き真剣に考える人向け辛口文。無断使用禁止。在野・野育ち蔭翳礼賛不器用人間。 不器用の佘りデジタル機能は95%不使用。 輪郭線など飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。 マシュマロ https://marshmallow-qa.com/fc2hqhiw9lu0ech

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「絵柄が古い」と言われたら考えてみてほしい3つのこと

この文章は全て敬称略です。 先日書いた漫画絵の考察が想定より読まれてるみたい。 で、↑が長くなったあまりに書けなかったことがあるのを思い出したので拾遺として書いておこうと思う。 もし絵師のあなたが読者や同業絵師などから「絵が古い」と言われたとする。 その時に考えてみていただきたいいくつかのポイントがある。 1.本当に絵柄が古い自覚があり、昔の惰性のまま描いている場合は絵柄改造も視野に入れる 日本の絵師の大半は幼少期〜思春期にハマった漫画家の絵柄の模倣から始まることが多

    • これは素直に羨ましい

      …と心底思ったnoteを拝読させていただきました。 こちらです。 絵の才能があって親の理解があって実家が太くて(遠くの高校や美術予備校にも通わせてもらえるとか田舎の貧乏人には考えられない)選択肢がたくさんある中から好きなものを選べて。 才能があって負けず嫌いなところは「ルックバック」の藤野のよう。 でもそれなのに病んでしまったり自分に才能がないと思ったりも、するのかあ…。 と、なんだか妙に考え込んでしまった。 東京藝大受験、頑張ってくださいね。

      • シニカル・トポロジー・(One)アワー〜考察:映画「ルックバック」藤野は犯人を生み出したのか?

        またしても映画「ルックバック」である。 今回はレビューではなく考察である。 ちょっとショッキングなタイトルをつけてしまったかもしれない。 しかし映画本編も観た方はご存知の通り SF的またはサイコロジカルな仕掛けがある ので、お許しいただきたいと思う。 「はじめにシニックありき。」映画「ルックバック」の感想を広く浅く眺めてみると、だいたい「2人の友情」「クリエイターに刺さる」「なぜ描き続けるのか(クリエイターのモチベーション)」あたりに収束しているように見える。 駄菓子菓子

        • 映画「ルックバック」藤野の「私のせいだ」は感動ポイントなのか(超辛口レビュー)

          先日2回目の鑑賞をしたのでまたもや映画「ルックバック」について。 初回鑑賞時に書きかけてた文章に手を加えて掲載。 前回掲載まで至らなかったのは超辛口レビューだったから。 でも手を加えてもやっぱり超辛口だったので諦めて超辛口のまま掲載することにした。 ので辛口苦手な人は回れ右をお勧めします。 以下は超辛口でも耐えられる人だけお読みください。 で、表題通りなんですが、藤野の「私のせいだ」はおそらく一般的には感動ポイントなんだろうなとは思うんですよ。一応。 気まずい別れ方になった

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          プロ絵師さんの言う「人間愛」とは一体何なのか

          前回、プロのイラストレーターさんが私のスタンスとかなりのシンクロ具合という激レア案件だった話を書いた。 私がお絵描きの心理的防衛ラインを堅固にした方法〜スタンスが近いプロ絵師さんが激レアな話 その元のプロのイラストレーターさんのインタビューはこちら そんで尺や文字数の都合もあったのだと思うけど、そのイラストレーターさんのおっしゃる 「絵の魅力には人間愛が必要」 とは、どういうことなのか、一見わかりづらいのではないかと思ったので、考えてみた。 それで今回ちょっと思ったの

          プロ絵師さんの言う「人間愛」とは一体何なのか

          私がお絵描きの心理的防衛ラインを堅固にした方法〜スタンスが近いプロ絵師さんが激レアな話

          noteに自分のスタンスをこれでもかと書き続ける私だけど、似たスタンスの人はあんまり見たことがない。 …のですが、最近読んだnoteでインタビュー受けてたイラストレーターの方はかなり近いと感じました。 こちらです。 たとえばまず「おっ」と思ったのがこちら。 ちょっと私の幼児期に似てる…。 私の場合は先生にクレヨン持ってかれて、私が描きたかったのと違う方向に描き加えられてしまってショック受けたけど「いやだ」とは言えずそのままトラウマになったけど。 ↓参照 「鬼の形相の凄

          私がお絵描きの心理的防衛ラインを堅固にした方法〜スタンスが近いプロ絵師さんが激レアな話

          相方がぼろぼろ泣いた映画「ルックバック」、泣かなかった自分は実は

          とはいっても良い話だし完成度高いし多くの方が感動で泣くのはよくわかる。 私の特殊事情が泣きを許さなかっただけである。 このnoteを書こうと思ったのは以下のnoteを拝読したからである。 どちらも私は納得できるnoteでした。 そして私が泣かなかったのは、私が藤野ではなく京本の立場だったからである。 その上私に絡んだのは藤野のような才能があり京本の才能を認める素直さを持った漫画家や絵師の卵ではなく、底辺雑魚モブ絵師(複数)、しかも底辺というだけでなく自己の下手さを認めた

          相方がぼろぼろ泣いた映画「ルックバック」、泣かなかった自分は実は

          予備知識なく映画「ルックバック」を見て感心した演出の話

          映画の「ルックバック」を見た。 noteでその名前が降り始めの雨のようにポツリ、ポツリと目につき始め、そのうち私へのおすすめnoteに五月雨のようにさらそらしとしととよく目にするようになった。 それで、相方にも上記の旨を伝えて、見に行くことにしたのだった。 結果、見に行って大変よかったと思う。 この作品への深い考察や、黒歴史を持つ自分を含めたオタクにいかに刺さる作品なのかはおそらく語り尽くされていると思うのでそこは省略し、表題通り非常に感心した演出について書いてみる。 単

          予備知識なく映画「ルックバック」を見て感心した演出の話

          珍しく割とニヒル顔(当社比)

          ニヒルが苦手なんですよ。 苦手多すぎ問題(下書きなぞり、感動話、美形、テンプレ、おはなし作り、媚び、自己愛、ジェンダーアイデンティティつよつよの人…) 食べ物も好き嫌い多すぎ偏食家である。 割と最近、名作を履修しよう運動が若干マイブームで、思いついたら大人買いで人気漫画や名作漫画を流行が去った後に読んだりしてる。 鬼滅もその一環だったし、他にもいくつか新旧の有名漫画を時々大人買いで読んだ。 で、一番直近だったのが「あしたのジョー」だったりしたんですね。 きっかけは相方がち

          珍しく割とニヒル顔(当社比)

          ジェンダーと自己愛と川原泉先生

          前回のnoteの下書きを書いてしばらく熟成していたら(何か一味足りない、などの理由で寝かせることが時々ある)、ふと思いついた。 ↓前回のnote 自分のジェンダーにゴリゴリのプライド持ってる人って自己愛強くない?言い換えるとジェンダーで他人にマウント獲りにかかる人って自己愛も強い傾向を感じるのだが、私の気のせいだろうか。 ベタな例示をすると「私って女子力高いでしょ、女捨てたら人生終わりでしょ」(んじゃ病気で子宮取っちゃった人は人間失格なの?)とか言いがちな女性や「俺は男だ!

          ジェンダーと自己愛と川原泉先生

          「媚び」を用い「自己愛」に浸る⚪︎⚪︎はいない

          前回、 媚びという感情が極めて苦手な話 という記事に書いた続きになるんだけど。 「媚び」と「自己愛」が私は非常に苦手という話である。 そして「自己愛」と「自己肯定感」は似て非なるということも書いた。 なぜ苦手かというと「媚び」には「一見下手に出つつ相手をコントロールしたい傲慢さを感じる」からであり、 「自己愛」は「自分を何より優先=他人の迷惑を考えない」タイプなので単純に近寄りたくないからである。 その両方ともが傍目からすると、言い方はキツイが「見苦しい」と感じるのだ

          「媚び」を用い「自己愛」に浸る⚪︎⚪︎はいない

          媚びという感情が極めて苦手な話

          前回書いた おそらく一般的ではない方法で人体の描き方を覚えた でもチラッと触れたのだが、私は「媚び」という感情に大変な抵抗感を持っている。 なんでか? を書く前に辞書を引くと… とある。 どっちの意味でも大変に抵抗がある。 そして媚びることも、媚びられることも、抵抗がある。 能動形であろうと、受動態であろうと、である。 ではなぜそんなにも苦手なのか? というと、「媚びの心情についていくら考えてみてもそこに正当性を見つけられない」からである。 もう少し突っ込んで言え

          媚びという感情が極めて苦手な話

          おそらく一般的ではない方法で人体の描き方を覚えた

          前回の記事でこのように書いた。 上記の中で「ざっくりの人体構造」と書いたが、おそらく人体構造の把握の仕方も他人様とだいぶ違う気がする。 なので、他人様の講座とかがなんとなく目に入る機会があると「え、そんなに色々やるの?」と不思議に思うことが多い。 私はそもそも一発描き多用マンなので人体も特別アタリもなく描いてしまう。 慣れてるポージングなら秒で描く。 ただし初挑戦の複雑ポーズだとその場で泥縄作業でジリジリと脳内3Dデッサン人形を回しながら描くことになる。 そういうジリジリし

          おそらく一般的ではない方法で人体の描き方を覚えた

          絵描きの癖にガチ模写をしたのは生涯一度だけ

          前に中学時代の自由研究で当時の推し漫画家のイラスト模写をした話を書いた。 以下の後半部分である。 貧乏育ちだから獲得できたお絵描きに必要な能力 イラスト模写は毎年やったんだけどガチだったのはそのうち一度だけだった。 それ以外はなんとなくで全体を描き写したものだったり、真に描きたい参照元イラストだけでは埋まらない画用紙の空白を埋めるために、複数のイラストを合成したり勝手な創作を付け足したりしたからである。 その一度だけのガチ模写はその当時の推し漫画家の人体デッサン力のあま

          絵描きの癖にガチ模写をしたのは生涯一度だけ

          あら…。 やっぱり脳内イメージ基準で描く人っていなくもないのね…。 と他人様(ひとさま)のnote読みつつ思った件。 でも激レアキャラなのよね。

          あら…。 やっぱり脳内イメージ基準で描く人っていなくもないのね…。 と他人様(ひとさま)のnote読みつつ思った件。 でも激レアキャラなのよね。

          やっぱりクリエイター目線だと「セクシー田中さん」ドラマ製作陣は雑魚モブ似非クリエイタームーブ

          ネットニュース見てたら前回の私のnoteとほぼ同趣旨の記事発見。 フリーで活動するベテラン脚本家兼漫画原作者の方へのインタビュー記事です。 「浅ましい嫉妬」改変・修正無視の日テレ『セクシー田中さん』根源は"エゴ"の闇一方前回の私のnoteは以下。 そして記事では上に続けて こちらの指摘はマジでその通りで、芦原先生の修正要求には逐一どういう意図でそういう設定になるのかきちんと理由も書いてあった。 ねのに、対する日テレ製作陣コアメンバーのは特別説得力のある理由はなくただなん

          やっぱりクリエイター目線だと「セクシー田中さん」ドラマ製作陣は雑魚モブ似非クリエイタームーブ