街並み

誤解のないように言っておきますが、わたし食事以外はロンドン好きです←

ただし東京の下町で育ったために、一時期暮らしていたロンドン郊外の住宅街がどうしても苦手でした。

今、どんな感じなのかな～と思ってググってみたら…… 写真で見る限り、やっぱりあまり変わっていない感じです。実際はどうなのか…… わからないのですが……
ヘッダーに使った画像は、無関係です。

貼れる写真が無いのですが、わたしが暮らしていた住宅街は上品な同じ色の煉瓦作りで、家の形もぱっと見ほぼ同じような家が延々と続きます。
綺麗に整えられた玄関先の花壇に咲く花まで、全て同じように見えてきます。商店や公共施設は住宅街と離れた場所にあり、歩いても歩いても同じ景観です。
もっと田舎、例えば勝手口からミスマープルが飛び出して来るような村とも違い、生活の匂いが感じにくかったとも言えます。

そして日中、この住宅街を歩いても人に会わない。登下校はもちろんのこと、子供達が遊ぶ場合も親が車で送り迎えをしている、と聞きました。
芝生や街路樹といった緑も豊富。静かで絵ハガキのような美しさですが、息苦しくなってきた感覚を覚えています。

生まれ育った環境のせいだと思いますが、雑多な場所が一番落ち着きます。
それはそれで欲張りかとも思いますが…… 今暮らす街も、ごちゃごちゃした所を好んで歩いている事に今更ながら気がついて、遥か昔の事を思い出してしまいました。

あぁ、どうしてわたしはごちゃ混ぜの雑踏を眺めながら、少しの時間ひとり隠れていられる場所が、好きなんだろう。

#なんとなくな感じ