168字未満小説 もうすぐ吉田
数日前、突然何の脈絡もないままにタイムラインに上がってきたこれ↓
https://note.mu/azamaro/n/n0e4fb86746bc
もうすぐ吉田……
???
ところが破壊力が強すぎるあまり作者がびびり、形を変え創刊号からも外れ別枠での掲載となったらしい。
謎の『月刊 ほとんど病気』
創刊号記念付録にて、複数の作家による連作小説「もうすぐ吉田」の一部が発表された。
以下に全文を掲載する。
(※いずれもに事実を元にした大型ノンフィクション小説)
1 「もうすぐ吉田」
作者・悠凜改めゆーりんちー
もうすぐだ。
もうすぐ。
この暗い場所を通り抜ければ、もうすぐそこは──。
北緯36度40分2.7秒 東経138度13分19.1秒。
郵便番号381-0043。
長野県長野市の市街地北東部、長野市役所吉田支所管内。
さっき、この北陸ジェット新幹線は新長野駅を出た。
もうすぐ着く。
もうすぐ吉田。
2 「捨てられた吉田」
作者・吉田翠改め柿の木屋 翠
その山は、何ひとつ変わっていなかった。旧登山口の神社や、麓に広がる湖もしかり。
ただ人の心はそうとも限らない。世界遺産登録に絡めたか、単なる承認欲求の高まりか。いや、隣の県とのオラが山の縄張り争いに決着を付けたつもりなのかもしれない。
山梨県富士吉田市の玄関、富士吉田駅の名前が変わった。
駅名「富士山」
いとも簡単に「吉田」は、捨てられた。
ばかばかしい。
尚、これは三部作のため、続きは創刊号本体にて掲載とのこと。作者はうたがわきしみ。
詳細は不明。
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