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俳句と(勝手に)コラボ

kusabueさんの俳句に140小説の押しかけコラボをやらかしました!


kusabueさん作
かおあげてひらかずにおく雪の傘


《雪を眺める》140字小説 吉田 翠作

 夜珍しく雪が降りだすと、翌朝窓を開けるのが楽しみだった子供の頃。真っ白なら外に飛び出して行く。
 小さな雪達磨ひとつで万々歳だったのに、今では通勤の邪魔でしか無いだなんて。文句の多い日常の中で随分とつまらない大人になったものだ。

 空を見上げ躍り落ちてくる雪を、わたしは静かに掌で受け止めた。

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