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1年の活動を終えて思うこと①~わたしが見つけた地域の「たから」~

農山村ボランティア『緑のふるさと協力隊』

1年間の活動期間中で、隊員たちはそれぞれの地域の中にある様々なお手伝いをしてきました。

都市とは違う環境の中での暮らしは生活スタイル、働き方、人間関係、伝統、風習、気候……といったように、これまでにはない暮らしに出会う人もいます。

1年の活動を終えた隊員たちは、どんなことを考え、感じたのか。

隊員たちの声を4つのテーマにまとめてみました。
・わたしが見つけた地域の「たから」
・出会った人の魅力
・地域のファンを増やすには?
・仕事観や人生観の変化

今回はその中から『わたしが見つけた地域の「たから」』をお届けします。

【わたしが見つけた地域の「たから」】

●村を形成している「山々」。急峻で平地の少ない地形は、生活や移動などあらゆる場面で、確かに不便かもしれない。しかし、四季折々の風景や食は、山があってこそのもので、その時期にあった旬のものをいつでも楽しむことが出来る。そして、地域の人は、自分たちが住む山を確かに大切にしている。

●地区ごとにある、小さな祠の神様のお祭りや掃除、季節ごとの行事を今の生活スタイルに合わせながらも続けている。暮らしの中心には、いつも人との助け合いやその土地を守る神様を大事にするココロがある。それが村の「たから」である。

●自分たちで「生きていく力」が備わっている。台風で2日間停電しても、自分の畑で育てている野菜はあるし、電気がなくても薪で暖を取ったり、水道が通ってなくても川から水を引いたり…(個人で発電機をもっている人にも驚かされましたが…)。文明に頼っている普段の生活が、いざという時にどれだけ脆いのか、実感しました。

●人々の優しさ、懐の深さ。些細なことでも「お礼」を欠かさない。悪いところがある人には、直球でそれを伝え、より良い人に成長させようという「思いやり」がある。

●地域のたからは、「人」、そして「自然」だと思った。
村の人たちは、街の人に比べて自然と上手く寄り添い、調和して生活している。四季折々の行事、仕事をして、ないものは自分たちの手で作り出し、協力し合って自然のサイクルを回している。

●四季折々の姿を見せてくれる雄大な自然。春は新緑の景色が広がり、夏には澄んだ青空と木々たちがよく映える。秋になると広葉樹が様々な色に染まり、見事な紅葉を楽しませてくれる。冬になると、なんだか寂しい気持ちにもなるが、雪が降れば綺麗な銀世界を見せてくれる。
自然と共に地に足をつけて暮らしていることを実感できた。

●豊かな自然環境。四季折々に変化する風景や美しい星空。地場で作った新鮮な野菜、米、果物がすぐ近くにある。「ない」ものはまず自分で作る精神。まずは自分でやってみる。
そして、今まで出会ったことのない人生の先輩がたくさんいた。


『旬のものを、旬の時に食べるのが最高の贅沢だと感じた』と話すOBもいましたが、地域の「たから」として豊かな自然環境と答えるOBが多くいます。自然を身近に感じ、寄り添う暮らしそのものが「たから」と感じたようです。また地域のたからは「ひと」だと答えるOBも多数います。協力隊、という立場でありながら、様々な場面で人の温かさ、優しさを感じることで、地域の皆さんの人柄がまさに「たから」だと思うのかもしれません。


今年度の第26期の隊員は、もうすぐ1年の活動を終え、3月14日(土)には「緑のふるさと協力隊」活動報告会を開催します。

活動を終えたばかりの隊員がどんなことを語るか、ぜひ聞きに来てください。参加申込はこちら、申込フォームからお願いします。ご参加、お待ちしています。



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