VRライブ「ReStartLine」感情文

とても、とても良いライブでした。
ガツンとハンマーで頭を殴られ、倒れている最中も殴られ続けるような、そのくらい衝撃を受けたため堪らず筆を執った。
前提として、私はVR機器では視聴しておらずニコニコ生放送での視聴です。
VRならではの演出といった部分に対しては的外れの事を言う可能性もありますので悪しからず。

ライブ決定から周辺環境

樋口楓さんの一月十二日に行われたライブ「KANA-DERO」がまだ記憶に新しい中で決定した今回のライブ。
発表をいち早くTLから摂取し、あまりのスピード感に驚いたのを覚えている。
次のライブが開催される喜びの気持ちと共に、自らがVR機器を持っていない事で悲しい気持ちも産まれた中でニコニコ動画での同時上映もある!との事だったので大変ありがたかった。ありがとうVARKさん。
ライブの日が近付き始まった機器のレンタルサービスは購入するのが難しいという方でもお手軽にVRライブを視聴できる環境が整えられ、あらゆる方面で視聴環境が整えられておりとても良かったと感じた。(私はVR酔いをした経験もあり、尻ごみをしてしまい利用しませんでした)

ライブ前の心持ちの違い


正直に申しますと、リアルライブの熱にVRライブの熱が叶うのかなぁという思いが視聴直前まで頭から離れませんでした。
リアルライブはその日その時間に時間をしっかり空けて、場所によっては随分前から準備をして遠征をして…とライブが始まる前から気持ちが出来上がっていくものです。
「KANA-DERO」の時もそうで、新幹線のチケットを取ったり荷造りをしたり…そうした準備中もライブに向けて頭も身体もあったまってきているのがわかるくらい。
でも、VRライブにはそれがない。
VR機器を用意された方はそうでもないかもしれないのですが、機器なしの場合は本当に日常とシームレス、言ってしまえば普段楽しみにしている配信と同じように時間さえあければ家でなくても電波さえあれば見れてしまう。
自分の気持ちが出来上がっていないうちにライブ当日、開園の時間になってしまった。
パソコンの前に座りヘッドホンをつける。いつもの配信を聞くのと同じスタイル。
どうなるんだろう、始まる1秒前までずっとそう考えていた。
でも、開演後その考えはぶち壊された。

そこには「熱量」がちゃんとあった


まず、鈴鹿詩子さんのオリジナル曲2曲はとても素晴らしかった。
歌のお姉さん、というよりはアイドルをしていた。
詩子さんは歌を歌うと本当に声が可愛らしくなり、それこそ誰?と言われてしまうような状態だけどそれが良い。下記の「おねがいダーリン」本当に良いので皆聞いて欲しい。


「Will you marry me?」に関してはiTunesでも配信が始まっているのでこっちも聞いて。


鈴鹿詩子さんの2曲が終わっていよいよ樋口楓さんの出番。
ここまででも十分ステージ演出、モデル精度の良さで驚かされていた。
どうなる、どうなる、樋口楓さんが出てきた。
がらりと雰囲気が変わるのがわかった。
それは画面上や音声だけではなく自分の体や感情を沸き起こすような、そんな歌。
「KANA-DERO」の時も十分過ぎるほど盛り上げ上手で、本当に1stライブ?と疑いたくなるほどだったのに、このライブに出るまでいくつも出てきたライブの経験が全て乗った一撃。
最初に「響鳴」を持ってきたのも強い。観客を引っ張る力のある曲、ライブらしく盛り上げるための歌い方。1曲で流れを作ってしまった。

エキレビさんの記事。
「KANA-DERO」に続きとてもいいインタビュー。


エキレビさんの記事でも言っていたように、セットリストは樋口さん自身が作られたようなので、短い時間でぶち上げる為の流れが見事に作られていた。

>これまでの樋口楓があったから、このVRライブにもつながったんだよ

そしてこの言葉とセットリスト。
響鳴→楓色の日々、染まる季節→Brand-New-Live
KANA-DEROに合わせて作られた曲たち。


今まで抱いて先に進む樋口楓さんをこれからも応援していきたいなという思いを一層強めました。

VRライブらしさ


VARKさんの演出もVRならでは、という演出がふんだんに盛り込まれていた。
生のライブでは出来ない、ライブステージから降りて間近に近寄る演出。
ニコニコ生放送で視聴していても「うわ!!!!」と声が出てしまうほどの近さだったので、VRでは思わず後ずさってしまうだろうな…と(TLでもそういう人が実際いた)
ステージ背景曲にあったものが選ばれ、「楓色の日々、染まる季節」は最たるものでだんだんと楓色に染まっていく空、ラスサビでアングルが変わって一面の空になる部分の盛り上がりは筆舌に尽くし難い。
これはVRで見た方が良かったと後悔した、させられた。
冗談ではなくVR機器の導入を迷っている人の背中を押すのにこのライブを見せるのは効果敵なのでは?と思ってしまうほど。

今後の話


今回のライブではVARKさん側でフラスタなどを投げられるようになっていた。
リアルライブと違い、物理的にフラスタを贈ることが出来ないVRライブ、フラスタを送れる機能自体は素敵だなと思いましたが、名前の記載及びそれにまつわる読み上げに関してはテンポが悪くなりライブで盛り上がった熱が冷めてしまいかねないので別の形で贈れるといいなと感じた。
ライブのセットリスト、MCのタイミングなどはそれこそ歌と同じでリズム感で出来ているのではと思っているので何卒……。
観客席側や別所にフラスタやその他アイテムが表示され、歌い手側から見れるのは歌い手自身レスポンスとして見られるので、全くなくすよりは別の形が考えられるといいな、と。

最後に


遅くなりましたが樋口楓さん、鈴鹿詩子さん、VARKのスタッフさん、他携わった全ての関係者様、お疲れ様でした。
とても良いライブでまさに樋口楓さんの「ReStartLine」でした。
VRライブの可能性、十分に見せて頂きました。
次こそはVRで参加させて頂きます!

以下、ニコニコ生放送7/7まで視聴可能なチケット販売ページリンク


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