見出し画像

モンステラの新葉

いつ開くんだろうというこの新葉

美しいなぁと思っていつも見ている

植物🪴を部屋に置かなかった時と
置く様になってからとでは
家の中で暮らす私たちの気分が変わった
株分けして一つはリビング
もう一つはピアノを置いている娘の部屋にある

娘は大学四年の時就活で鬱になり
人と会えなくなった
自分の殻に閉じこもり
親の私にも反抗的になり懐疑心や
後悔や怒り悲しみなど
あらゆるネガティヴな感情が内側に渦巻いていた時期だったのかも知れない

株分けした時
少し不安だった
二つに分けて大丈夫なのか?

この子はこの鉢を放っておいて
枯らすんじゃないだろうか

モスポールを立て
葉水用のスプレーを置き
部屋のカーテンを開け閉めしやすい
スクリーンに付け替え
あとは娘に任せた

今では毎朝会社に行く前に
水を吹きかけることは彼女の日課で
彼女自身が選んで買ってきた
コウモリランの鉢と共にスクスクと育っている

鬱はもう大丈夫なんだろうと
私は思っている
思ってるから時々私は
彼女を責めて叱って感情を見せてしまう

でもやっぱり彼女は
私とは違って芯が繊細だ
そして優しい

ただ笑ってて欲しいと思って育てた三女とは違い
優等生できてしまった
私がコントロールしてきたつもりはなかったけど
三人いる娘の一人一人の適性として
この子にはこう、という
育て方をしてしまったのは事実かも知れない
子供の可能性とか資質とか潜在能力とかは限りない
こうなりたいという望みがある子とない子
ないというよりわからない
という方が近いかも知れない

決められない
望みがあっても
はっきりと方向性を決めて宣言できる意思のパワーや
意欲的で活動的な体験がまだ十分出ないだけで
デザインする想像力やセンスがないわけではない

それを今一生懸命やり始めている彼女を見ていると

私なんてほんとに邪魔をしないことだけに専念するしかない

「お母さんはいいよね
お母さんみたいになりたい」

とはもう言わなくなった

私は彼女から見たらぐうたらでマイペースで頑固で自分のやりたいことしかやらない人間

そして朝からバタバタと家事をして仕事に出かけるお母さんではなく
長い間の主婦が身についているのでゆっくり1日を始める
そして午後から仕事に出かける

彼女は父親と同じ様に
朝から仕事に行き夜は遅くまで働き
家族が寝る頃に帰ってくる

そんな彼女と共感できる事柄は
音楽や絵画や旅行など感性を刺激すること柄
感じ方はもちろん全然違うけれども

今週そんな娘と二人で
宇多田ヒカルのコンサートに行く為に
私の仕事は調整したので
今日からの3日間は楽しくて仕方ない

働くことももちろん楽しいけど
それで手にしたお金で
自分を楽しませることは中々に嬉しいことだ

暑いことを除けば
夏は活動的で開放的で
鬱にもなりにくい

私の午前中は
エネルギーを増幅させる時間
集中して何かをやれる時間

生徒の数が一番多い時の半分になった今
足りないと思うのではなく
今がちょうど良いバランスだと
気づかせて来れたのは家族だ
仕事があることに感謝
憂鬱な仕事はすべてなくなり
新しく取りに行こうとした仕事も
今は来ない

どんどん良くなっているのだと
信じているならそれで十分幸せ

今までも今もこれからも










この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?