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嗚呼高き哉

山に登った
本当に険しい山道で
山の上から岩や石が落ちて来たから出来たような道だった

日本の山は険しい

やっと辿り着いた山頂で見た景色より
本当に見たかったのは
奴の笑顔だったのに
とうとうそれは見られなかった
奴も疲れていたのだろうが
記念写真位は撮ろうと向けた
スマホの反転画面に景色と一緒に入る自分たちの位置を予め決めてから
ここにどうぞと構えると
それが気に入らないのか
「なんでいつも俺に指示するんだ!」と言って周りの空気をピリつかせた。突然の頑固親父登場。

みんな山登りの1番良いところで不機嫌な人の喧嘩の場面に遭遇したりなんかしたくない。

山を降り始める私。
別にもう一緒に降りなくてもいいや位の気分だった。

そもそも奴と丸2日二人きりで過ごすことが冒険だったわ。

途中知らない間に集団を置いて私だけ別のルートに入ってしまい
いつの間にか奴とは逸れてしまった
途中すれ違う登山者に尋ねながら
私の方が少し先に下まで降りられた。電話が鳴る。
別に心配して欲しくもない。
帰りの電車で、はひと言も会話もなく別の車両や、座席を選んで帰った。

嘘でも楽しかったと言って欲しかったと
留守番していた娘が言った
こうなると分かっていて
どうして行ったのか分からないと

昨日山登りの前日に
コロラドボールダーのロゴが入ったものを偶然見つけた私が
買うのを勧めたら
ボロクソ言われた

行きの電車の中でも
私が入れる生活費が少ない事に文句を言われた。
ただのモラハラ親父だ。

別れたいのに
一人で生きていくだけの生活力
衣食住

妻とは暴言というムチで叩かれ
養ってもらっている奴隷なのか

明日はどこに逃げようか

ああ
山の上に神様いるなら
あんな奴の言葉にはならんだろう
山の上には神はいない
神社はあってもね





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