ピアノの音を変えました

一日一日違っててありがたいなって思う。夏の暑い日が続く時でも
ちゃんと朝がやってきて
昨日までと同じでない新しい一日が始められる安堵感 
これは冬の寒い日でも雨の日でも
とにかく目が覚めて起き出して自分の足で立ち上がり歩いて水を飲んで人におはようが言えて
今日はどんな日だったっけと一日の予定を思い出し、用意できるありがたさ。

今朝は何がなんでも掃除機をかけるつもりだったので
ゴミ紙パック交換サインも出ていないけど、そろそろなのを知っているので取り替えて家の隅から隅まで掃除機をかけた。昨日は拭き掃除はして家具の埃は取り払ったし、ベランダの掃き掃除もしてあったので、今日は簡単。

一昨日はピアノの調律をしてもらったので、昨日は気持ちよくて2時間半も練習してしまった。
とうとうピアノの響板と壁の隙間に布団を入れてしまった。上に毛布も沢山かけた。
遠くから鳴っている様な感じ。グランドピアノに少しでも感覚を近づけたい私にとってはカモフラージュ。
最近はハイドンばかり練習している。今日はリトルピシュナやツェルニー30番とかの指練習は時間がなくてできなかった。
それを続けてると気づくことが毎回新しく増えてくる。
というか体の中の古い古い記憶が蘇ってくる。
中高短大とすごく練習していたそれらの曲を習得するためのコツというかプロセスの様なもの。
どう弾くかなんて、おこがましい。
先ずは曲を知れ、という感じで譜読みしていく。とにかく弾く。
何度も弾く。弾けないところも。通して最後まで。
そして2回目、3回目と、嘘みたいに1回目とは比べ物にならないほど弾ける様になっていく。

3回弾いても頭に残らない箇所は、メロディーなのか、和声なのか、そこだけゆっくり弾いてみる
そして片手づつめっちゃ早く弾ける様になるまで練習。
倍速くらいで弾けたら今度は両手に戻して普通のテンポ。まだ弾けない。和声の骨組みだけにして練習。
和声のチェンジがスムーズにできる様になるまで塊で。それができたら楽譜通り弾いてみる。できなかったら和声に戻して早いテンポでもできる様になるまで繰り返す。そしてまた楽譜通りに。運指もやりやすい様にチェックし直す。
それらを繰り返していると弾けるようにる。でもまだ他の箇所よりゆっくりになってしまうので、インテンポよりめちゃ速くでも弾ける様にする。必死でそうしてると、普通のテンポがゆっくりに感じられる様になって、弾ける様になる。脳を騙すのだ。
ハイドンの頃の楽器って力任せに弾くと壊れちゃいそうなチャチイ造りの小さな楽器で音も小さいし、鍵盤も軽い。
だからめっちゃ速いテンポでも軽ーく感じる曲なのだ。

布団を背面に入れてから、音が少し小さくなったので、タッチも軽くなった様に感じる。これは耳の錯覚らしい。
指をバタバタさせないで鍵盤に手を乗せて左右に傾けるだけでドレミファソの範囲ならそれだけで鍵盤は下がる。
手首で手の傾きを微調整し鍵盤下げる。
こんなコツが楽しい。
ツェルニーもこの延長線上にある。
アレキサンドル•タローというイケメンピアニストのハイドンやスカルラティ、バッハの音がこんなふうで好きだ。ハイドンやモーツァルトがちゃんと弾けたら、浪漫派の音楽も弾きやすくなる気がする。シューベルトくらいまではこの練習法で対応できそう。

色々実験しながらがんばろ。


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