靱る柳の如く

そよりそよりと細い枝葉を
風に揺らせながら美しい様よ柳の姿

世にはさまざまな形態のものが存在するが
柳のようにしなるものが
他にあるんだろうかとつい見惚れてしまうその姿

春休みのせいで生徒のキャンセルが多く時間ができた。ゆっくり娘と出かけたりできるのも嬉しいことの一つ
こんな風に空を見上げる心のゆとりも生まれる

春は行きつ戻りつしながら
来る時は突然にやってくる物で
あちこちでいろんな花が
一気に花開くのだから油断も隙もない

いつまでも冬服にしがみついていると
今日は27度で何着よう？ってことになりかねない

そしてついにそんな日がやってきた

風にゆうらゆうらと
柳の青さが
春の光に揺れている
肢体をくゆらせるのではなく
枝葉だけがしなっている
存在感がある木

心も体もこんな風に
折れないでいられたら

いくら根っこ踏ん張ってても
ポッキリ折れるんじゃあ
痛々しくて
見ていられない

しなれ
柔らかく
サワサワと
静かで優雅な
音をたてながら