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DJミックスのコツ。アナログでのDJプレイは3つの「同じ」を意識すると聴きやすくなる!


アナログDJを初めて間もない頃、録音した自分のDJミックスを聴いて「下手」と感じる時が良くありました。「下手」というのはいくつか要因があり、1つは「聴きにくさ」が挙げられますが、ちょっとした作業と努力で改善することができます。


「同じBPMをキープする」

曲の速さ(BPM)を可視化しましょう。1分間のキック音の数をシールに書いてレコードに貼るだけです。MIXの時は書いてあるBPMを頼りにマスターのBPMまで、何%変更すればいいのか調整するだけです。

1曲毎に曲のスピードが早くなったり遅くなったりすると、ミックス全体が不安定になり聴きにくくなります。プロのDJがMIX時のピッチ合わせを正確にしようとするのを考えればこの作業の重要性が理解できます。


「1曲を同じ長さで再生する」

練習方法は、スマートフォンのストップウォッチのラップ機能を使って時間を計ります。これなら1回のMIXでボタンを1回押すだけで済みます。例えば1曲5分、1時間で約12曲となるといった具合に、全体で何曲くらい流すかから割り戻すと1曲に必要な時間がわかります。

1曲の長さを揃える事を意識すればMIX全体に一定のリズムが生まれます。ダンスは一定のリズムに乗ることで高揚感・一体感を得る行為で、いわゆる「アゲ」はこの事です。「アゲアゲ」なフロアをつくるためにも、一曲の長さを意識しましょう。


「同じ曲調でまとめる」

曲を雰囲気でグルーピングします。例えば「ハンドクラップが印象的」「サンバっぽいパーカッションだ」「キックが乾いている」など、ざっくりでいいので、曲を聞いた第一印象ごとにグループ分けし、MIX時はグループ単位でつないでいきます。

似た曲同士のMIXは違和感が少ないので、少々MIXがずれていても聴く方に曲が変わったことを気づかれにくくなります。また、曲調を変えたいときは大きく盛り上がったブレーク後に次のグループをかけて行きます。

「それをやったらDJ MIXに個性がなくなるのでは?」と聞かれたことがありますが、あなたの感覚でグルーピングした曲で1時間のDJミックスをまとめれば、必然的に個性あるミックスになります。


こういった練習方法を邪道とする人もいるかもしれません。しかし、趣味でも仕事でも結果のでない練習はつらいし意味がありません。そして、あなたのDJミックスをジャッジするのはあくまで聴き手=フロアです。「DJミックスの聴きにくさ」=「DJが下手」と理解し、聴き手が聞きやすいDJミックスを行いましょう。


DJ MIXの録音はこれを使っています

タスカム リニアPCMレコーダーTASCAM DR-05-VER3


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