見出し画像

神田伯山襲名披露公演

有楽町・よみうりホールで開催された神田松之丞改め神田伯山となる襲名披露公演。数人分の空席はあったと伯山さんは自虐的に言いましたが満員御礼の状況でした。お客さんも女性が多く、世代も幅広いです。先週訪れた談春さんの独演会でもこんなに若い女性はいなかったと。

本来ならば去年に終わっていたであろう襲名披露興行。コロナ禍で中止となった全国公演がいくつもあったようです。そんななか、少しずつ再開して、残すところ今回の東京を終えると来週の青森のみだそう。そこは2000人超入るホールで、現在1500人ほどのチケットが売れたらしいですが、まだ残っているので今からでも盛岡に行ける方はぜひ。


本日の内容は、とても豪華な興行でした。伯山さんの師である人間国宝の講談を堪能しつつ(初めて聴きました)、姉弟子などバラエティに富んだ講談をナマで聴きました。

中入り後に口上が行われました。今回のゲストである立川志の輔師匠が談志さんの口真似をして伯山さんの襲名を盛り上げます。談志さんが亡くなって10年。もしも生きていたらきっと言っていたことのような内容でした。伯山さんのような「まっすぐ」な毒舌を買っていて、相手を刺すのではなく、鋭いことを言いつつも自らに返ってくるという「責任」を持つという姿勢に対して高い評価をしていたようです。それはそうだなあとしみじ。ここが匿名性のSNSとは違う重みがあるのでしょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?