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その子との関係 #6

私たちはいつも比べられて生きてきたのかもしれません。

いとこ(みたいな者)との話はこちらにも。

そういう意味では私はその子より勉強ができて、県内の進学校と呼ばれる高校に行きました。その子は単願で私立の高校に行きました。

親戚の中で私はいつも良い子でした。小学校の時に通っていた公文の宿題プリントをいつもやっていて勉強を頑張っている印象があるみたいです。まあ、公文や通信教材など親がお金をかけてくれているのだからしっかりやらねばという気持ちは幼い頃からありました。そのおかげか勉強はそこそこで、親戚の人にも「私は頭が良い」というイメージがつき過ぎてしまいました。

でも別に私は良い子でもなければ、特段頭が良いわけではありません。本当に普通です。小中学校の勉強が人並みかそれよりちょっとできただけです。高校に入ってからは全く勉強しませんでした。成績もそれに比例してガタ落ちです笑

大学は私よりその子の方が有名でたぶん偏差値も上な東京の大学に行きました。私はなんとなく先生に勧められた大学に入ることができました。

今年私たちは就活生で私は様々な企業を受け(ことごとく落ち)、公務員試験(不合格)も受けました。その子もいわゆる地方公務員試験を受験し見事合格しました。もちろん私も祝福しました。本心で。

しかし、私はあまり就活がうまくいってません。自分自身が納得する企業にも、親戚に自慢できる会社にも就職できそうにないです。

絶対その子と比べられます。

親戚の人たちは、あからさまに私たちを比べるということは今までありませんでした。でも、みんな心のどこかでは比べてきたんだろうなと思っています。比べてきたというより、比べてきちゃったと言ったほうが正しいでしょうか。

比べられることについて別になんとも思っていませんでした。少なくとも私は。なぜなら高校入学時点で心のどこかで私の方が優位に立っていると思っていたからかもしれません。しかし大学進学とともに少しずつその子が優位になっていきました。でも別に私はなんとも思っていませんでした。外面はね。

その子と私でお互いが比べられることについて話したことはないですけど、その子も幼い頃から色々思うことがあったと思います。その子だけではなく私たちの両親も。だって、親戚の人が私のことをすごい持ち上げるから。頭が良いって。

その子と私は幼い頃からずっと一緒で、親戚の家に集まった時はいつもウロチョロ遊びまわっていました。しかし、中学校に上がってからはお互い部活動が忙しく遊ぶ時間はおろか、話すこともなくなりました。そこから思春期に突入しさらに疎遠になりました。(ちなみにその子は異性です)今も同じ空間にいることはあっても話すことはないです笑 お互い嫌いってわけじゃないんですよ。ただ、タイミングを完全に逃したんです。

高校に入った頃でしょうか、その子が親戚の人に私とどうして話さないのと聞かれていました。その時「頭のレベルが違うから話が合わないと思う」と言ったんです。照れ隠しだと分かってはいましたが、同時に「なんだそれっ」とも私は思いました。そっちがその気なら私も話さねーよと思いました。そのまま今に至ります。

昔から何かと比べられてきましたが、学力は学生にとって一番の比較材料ですよね。その子は特別頭が悪かったわけでも、勉強していなかったわけでもないんです。優しくて良い子なんです。けど、なんせ私には「頭が良い」というイメージが親戚中にこびりついていました。

親戚の人も別に悪気はなく、私たちに期待してくれていたのだと思います。比べているという意識もないのかも。でも、そんな大人たちの言葉の端々から窺える“比べる"という意識が幼い頃から私にはプレッシャーでした。逆にその子は引き目を感じていたのかも。ごめん。

でも最近そのプレッシャーを軽く受け流すくらいにまではなってきて、私は私の人生だしという考え方が少しずつできるようになりました。(もちろん今でも良い子フィルターは親戚中にかかっていて、居心地悪い時はありますよ。)

でも、良い子でいるのに疲れたんです笑

いい子でいるために頑張って勉強するのを辞めました。不満を言わないのをやめました。周りを気にせず自分がやりたいことをやろうと思いました。その分の代償はきちんと自分で受け止めようと。だから、正直就活がうまくいってないことも全部自分のせいだと分かっています。もっと努力しろと。

でもその努力、小学生の頃に使い切ってしまったのかも。

正直、小学生の時に勉強、習い事と色々頑張ってきたなと自分でも思う時があります。なんか毎日忙しかったなと。ある意味向上心があって良かったのかもしれないですが、今はそんなに頑張る気力がありません笑

何甘いこと言ってんねん!と人生の先輩方からお叱りの言葉をいただきそうですが、許してください。自分に甘い人間なんです。分かっています。

だから、公務員のその子とパッとしない企業に就職しそうな私を比べて、かわいそうな目で見るのはやめてくれって話です。

比べられるのは生まれた時から私もその子も慣れているので…

そして人生は思っているよりも良い方向に向かうんでしょ。知ってるもん。

最後に

その子とまた昔みたいに遊べる日が来ることを願って。(本当は大学在学中に克服するつもりでした笑)

長々と失礼しました。では良い一日を。



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