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カミングアウトする?しない?

今回はLGBTQの話。ざっくり「性的マイノリティ」の方々のことを指すのですが、それを誰かに打ち明けるかどうか、という問題は当時者の方が抱える大きな問題だと思います。

結論からいうと、どっちでもいいと思います。あなたが決めること。

かくいう僕は両性愛者(B)。女性にも男性にも恋愛経験があり、性交渉もどちらともあります。だいたい1年前にSNSでおおっぴらにカミングアウトしました

僕は「自分のこと」はできるだけオープンにしようと決めたので、色々な隠し事を公開する一環としてカミングアウトしました。パートナーもいますが、パートナーの性別などは明かしません。それは「自分のこと」の範囲を超えるので。


案外、何も変わらなかったです(笑)

まず、カミングアウトした後に起きたこと。案外、何も変わりませんでした。在宅ワークで引きこもり気味な僕はもともと仙台には友人がほぼいないので、ツイキャスとかで知り合ったオンラインのつながりでいくと、それが原因で関係が絶たれたことはありませんでした

ちなみにFacebookにもTwitterにもプロフィールには「両性愛者」と明記しています。カミングアウトしたときは1400人いたフォロワーの20くらいが減りましたが、今はそれ以上に増えています


てかね、バレてた(笑)

自分の恋愛指向や性的指向が男性にも向いていたのはまあ、バレていて、時々「お前、男好きなんだろ?」と聞かれたときはこれまでに何度もあります。曖昧に答えを返していたのと、「うん、そうだよ。」という違いなので、相手は「やっぱりね」くらいしか思わないみたいで(笑)。

隠しているつもりでも態度に出ちゃうんですね、やっぱり(笑)


カミングアウトで失う親友は、親友とは言えないかも

ただ、ひとり親友からは連絡が来なくなりました。その親友「だけ」には先にカミングアウトしたのですが、その時から少しずつ疎遠になり始め、最近は連絡もありません。「最後のメッセージ」みたいのが来たのでこちらからも連絡は取っていません。

LGBTQのことって、誰を好きになるか、私の性(別)は何かっていう、生きていくための根本に関わる問題だと思います。カミングアウトして、それでもそこの価値観の違いを乗り越えて付き合える「親友」はやっぱり「親友」だと思います。

ただ、そこが乗り越えられず縁が離れていってしまうとき、悲しい気持ちはあるのですが、時間の問題でいずれ離れてしまう縁とも思っています。もし、本当にその親友と縁があるのなら、一度は離れてもきっと再会できると思います。

少なくとも、僕はそう信じています。


「告白」の難しさ

一度、友人(男)に「お前のこと好きかもしれない」と告白したことがあります。ひどく動揺していました。そのときはそこで縁が切れるまでのことはなかったのですが、あの時は申し訳なかったと思っています。

当時はセクシャリティを明かしていませんでしたから、突然そんなこと言われたらビックリすると思います。もし、セクシャリティを事前に明かしておいた上で告白したら、「俺は男は好きになれないから」で終わっていたのかもしれません。


僕的には、カミングアウトはした方がいいと思う

僕がカミングアウトをした一番の理由は、「人間不信」です。自分が無理をしてまで付き合う必要のない人間とは、縁を切っちゃいたい。たとえ、それが親友であっても。

ある意味、「賭け」でした。

でも、それ以来性的問題に限らず自分の思いをハッキリ言うことに抵抗はなくなりました(逆にそっちで離れていった人が多いかも)。だから、「自分はこんな人間だ」「自分はこう考えている」と言った上で生きていく方が楽だと考えています。

「悟られないように」と隠して生きているのって、なんか自分に嘘をついているような気がするんですよね。なので、僕は自分に嘘をつかないために、カミングアウトをしたともいえます。

僕は、カミングアウトをした方がいいと思ったからカミングアウトをしました。口でではなく、SNSで。やっぱね、親にだけはいえませんでした。親にはSNSを見た親戚とかから耳に入るだろうと。実際、入ったみたいですけどね。

ただ、これは僕の意見です。

デリケートな問題だけに、「カミングアウトをおススメしますとまでは言えないです。各自が置かれている状況は違いますので、この記事を参考材料のひとつとして見てもらい、各自で判断してもらえれば嬉しいです。

(「木漏れ日散歩道」第14回)

※いつもだと、ここで1曲紹介するのですが、なにか「オススメ」になりそうなので今回はしないでおきます。

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