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大切なものは時に見失う。

(木漏れ日散歩道 第11回)

久々にまともに歌って腹筋が痛いゴリィです。というわけで今回は音楽の話をしようかと思います。音楽は私にとってとても大切なもの。でも、それをよく見失います。そんな話です。


254億人に1人

昨年7月頃から精神的にはかなり不安定です。これはサイトに連載している「トドメガネのこころの健康」という記事で「ストレスは数値化されている」という記事を書いた際、配偶者の死を「100」とした場合、私に起きた上半期の出来事を計算したら「360」になりました。

そして、ふと気になり①先天性絞扼輪症候群(左手の奇形の原因の病気)と、②双極性障害、③突発性難聴で聴力が回復しないの3つに遭う確率を調べてみました。

①は7700人に1人、②は100人に1人、③は33000人に1人・・・

①×②×③=254億1000万人に1人

地球上の人間が3回入れ替わって1人くらいの「不幸」の重なりです。勿論、①が②を呼び、①と②が③を呼んで今がある。それでも、今は何もかもが不幸かというとそうでもない。ですが、「病気になってよかった」なんて自分に嘘をつくようなことはとても言えません


躁鬱混合状態

強いショックを受けたとき、私はよく「躁」と「うつ」が同時に出ます。今もこの状態です。そりゃそうですよ、「254億1千万人に1人」になってしまったショックはその数字を計算するまでもなく相当なものです。

躁鬱混合状態になると、気分は落ち込んでるくせに攻撃的(言動がものすごく荒くなる)になります。そして、一時的にギャンブル依存に陥ります。

ただ、日によっては「夜だけ落ち着く」ときがあり、そういうときには「音楽制作」をしています。稀に「終日落ち着く」ときがあり、現在配信中の「たちつてトドメガネ」はその日を利用して自宅でレコーディングしました。


昔はライブに出ていた

一時期、ライブハウスで歌っていた時期がありました。客は呼べず完全に赤字でしたが、月に1回、1回数千円で済むものを選んで出演していましたのでそんなに痛手ではありませんでした。趣味のレベルです。

それでも、ボイトレにも通い発声の基礎くらいは習得しました。ボイトレを辞めたのは発表会を見て「没個性」を感じたためです。みんな歌い方が同じなんだもん(笑)。

で、椎間板ヘルニアになりライブハウスに出るのはやめることにしました。実は、そんな過去があったのです。


「オルゴール風アレンジ」で再び音楽制作へ

これは別の記事で書いた記憶がありますが、「たちつてトドメガネ」の共同制作をした「岩船ひろき」さんの曲をオルゴール風にアレンジしたのがご本人だけでなくファンの方にも好評で、「ゴリィさんオルゴール風でオリジナル曲作ったら?」という話になりました。

そこで、メロディーだけつけていた曲をオルゴール風にアレンジして公開しました。そうなると、ボーカルをつけるカラオケ音源のアレンジもすんなり決まり、1曲はレコーディングもしてみました。が・・・


「歌っていない」という壁

「たちつてトドメガネ」をレコーディングしたときは夜の落ち着いている日にお風呂で(隣に迷惑にならないよう)2週間くらい毎日練習し、20回位レコーディングしました(それでも100%満足できるものではなかったですが)。

そこから半年近く全く歌ってなかったので、新曲の歌声はグダグダで、何度録りなおしてもダメ。

そりゃそうです。それくらい間が空いていたら「初心者」と同じくらい衰えてますから。基礎は覚えているので戻るのは早いですが、数日では戻らないんですよね。


それでも、「音楽制作」は楽しい。

じゃあ、それで嫌になるかというと決してそういうことではなく、「よっしゃ、じゃあ毎日歌うぞ!」となっています。恐らく今夜からお風呂で3曲(レコーディングしていない曲)歌うと思います。

両耳が聴こえたときと片耳になってからの違いは、音程が取りづらくなったのと、時々左耳に「ツン」と何か抜けたような違和感があることです。なかなかこれが気持ち悪いんですよね。

それでも、やっぱり音楽制作、特に歌うことは楽しいです。配信リリースをするかどうかはさておき、YouTubeには公開したいですね。


とっておきの音楽祭

ステージに立つのはやめました。これは今後も変わらず、趣味としてオンラインでやっていきます。

ただ、ひとつだけ例外。

とっておきの音楽祭」という、「障害のある人もない人も一緒に音楽を楽しむイベント」があります。その発祥が私の住む仙台。東北だけで東松島、盛岡、山形、福島とあります。

これにはできれば全部出たいんですよね。そこで僕から伝えられるメッセージはたくさんさるから。


大切なものは見失うがなくならない。

「音楽制作」をはじめてやったのは大学生のとき。四半世紀やっていることになりますが、新しい曲が出るのに数年空くなんてザラでした。最近でも2018年に作った曲はないです。

でも、気付けばいつの間にか「音楽制作」に帰ってきています。それがこころが健全である証かどうかは分かりませんが。

オルゴール風アレンジ、自分で歌う曲作り、インスト曲、「とっておきの音楽祭」に出ること。僕にとって音楽はとても大切なものです。

大切なものはよく見失います。でも、それはなくなるというわけではなく、必ず帰ってきます。本当に大切にしたいものは、そうやって見つけるのかもしれませんね。

では、今回も最後に1曲紹介して終わります。

「21才の天秤」岩船ひろき


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