ゴリィの「防災リュック必要か」問題
こんばんは。片耳の防災士ことゴリィです。防災士の他、オルゴールアーティスト、カラーセラピストなんかもやっています。
さて、今回は「防災リュック本当に必要か?」問題が再燃している話でも。
防災士なのに「防災リュック」を作っていない
実はワタクシ、防災リュックを作っていません。「防災士のくせに?」と言われそうですが、作っていないものは作っていません。
じゃあ、なぜでしょうか?
それは、「在宅避難」(災害が落ち着くまで自宅にとどまって生活する)を前提にしているからです。
現在は鉄筋コンクリート造(新耐震基準で建造)の集合住宅に住んでいます(エレベーターを使う階です)。もちろん、引っ越し時に事前に「ハザードマップ」で何の問題もないことは確認済。
つまりこういうことです。
①地震で倒壊の心配はほぼゼロ
②洪水の被害に遭う可能性はほぼゼロ(低地じゃない上高層階)
③火災のときは防災リュックを持ち出している場合じゃない
なので、「在宅避難」が前提なのです。もちろん、地震で窓ガラスが割れて・・・ということはありますが1Kの間取りに窓はひとつ。ビニールや段ボールで塞ぐだけのこと。
「在宅避難」を前提にしている以上備蓄に注力
在宅避難を前提にしているということは、それなりの備えはしています。食料は(以前ルームシェアしていたので)2人分1週間、水も同様。今は100リットルくらい貯めています(単に宅配水の消費が追い付いていない)。
カセットコンロ、ガスボンベももちろんありますし、モバイルバッテリーは2つ持っています。小型ラジオもありますが、災害情報は映像で見たいので現在災害用のワンセグテレビの購入を検討中です(次の給料で買うかな?)
トイレットペーパーは12ロール常に残してありますし、簡易用トイレも100回分置いてあります。
ついで言うと原付も常に半分以上ガソリンが入っています。
持病薬だけ、過去にODで自殺未遂しようとした経歴があるので余分に処方してもらえませんが、月イチ診察なのでタイミングが悪くなければ問題なし。
そんなわけで在宅避難に必要なものはすべて揃えています。「あ、足りない」と思ったものは常に買い足しています。
一度「防災リュックは必要」と感じたこと
以前、ウェブサイトのクイズ企画で出題したことがありましたが、「この場合に限っては防災リュック要るな」と思ったことがあります。
【問題】
ゴリィが「やっぱり防災リュックが必要かなぁ?」と考えたのはどんな災害を想定したのでしょう?
では、シンキングタイム(「さぁ、みんなで考えよう!」)に行かずに答を。
「地震などによる大規模火災が起きたとき」です。このときばかりは逃げなければなりません。逃げる先は「広域避難場所」というところで、ウチ(JR北仙台駅の近く)からは「台原森林公園」になります。僕は心臓が悪い関係上足の血流が悪く「新宿駅から出られない」ほど歩けない人なので原付で逃げるしかありません。
そう思って、リュックを2つ買いました・・・2つ?
レジ袋削減の影響でリュックが普段使いに
ほら、レジ袋が有料になったでしょ?その関係で今までレジ袋に入れていたものはバッグに入れるか手持ち(コンビニで買ったもの等)になりました。
それまでは肩掛けのスポーツバッグを使っていたのですが、西友の98円の2Lお茶を毎回まとめ買いするので流石に厳しい、というのをきっかけに「リュック」に変えることにしました。このとき、異なる2種類のリュックを買い、使い勝手のいいほうを普段使いに、もうひとつを防災リュックにすることにしました(といっても1つ4000円程度のやつ)。
結果、肩掛けスポーツバッグからリュックになったのですが、想像以上に収納力があるので、常に入っているものはこんな感じになっています。
①防災用のアルミ毛布(外で被災するかもしれないので)
②通帳・印鑑・各種受給者証・お薬手帳の入ったケース
③モバイルバッテリー2つ(外で被災するかもしれないので)
④筆記用具
これに購入すればワンセグテレビも余裕で入ります。重さは問題ありません。そもそも普段持ち歩けない重さの防災グッズは役に立ちませんよね?
あとは絆創膏を入れておけば防災リュックの半分くらいは完成しちゃうんですよね。
これに必要なものを入れたら防災リュック
買い物に行く機会は割と多く、いろんなものをまとめて買うので普段出歩くときは必ずこのリュックを使います。つまり、常に手元にあり、いつでも手に取れます。
どうしても避難しなければならない場合は、このリュックに服と食糧・水(入れ物は500mlのペットボトルの空容器を3本用意しないとね)、その他必要なものを入れて持ち出せばいい。これで防災リュックは完成するのです。
こう考えると、やっぱり僕は別途防災リュックを作る必要はあるのだろうか、と疑問に思ってしまうのです。
ポイントは、外出先で災害に遭ったときに対応できるものを普段から持ち歩いていること。普段スカスカのデカいリュックで毎回外出する人はそういないでしょうから、できれば皆さんは小さいバッグでも最低限持ち歩ける程度のものを持ち歩いてみてください。ちなみに「通帳」は「WEB通帳」に切り替えれば持ち歩く必要はなくなりますね。
まとめ
僕が「防災リュックいらなくね?」の話ができるのは2つの前提があるからです。
①在宅避難で済む可能性が極めて高い、という住環境にある
②普段使いのリュックに非常持ち出し品が常備されており、空き容量が大きい
「防災リュック」はあったに越したことはないと思います。ただ、「何のために」「どんなときに」使うのか、「そのどんなときは実際に起こり得るのか?」を考えてみると、もしかしたら僕のように「在宅避難」をメインにした備えに手をかけたほうがいいかもしれません。
「防災」に「正解」はありません。あなたの生活環境、あなたの考え方、それに応じた備えを考えてください。
「自分で考える」ことが防災では大切なのです。
あ、最後に。ウォシュレットがないと困る僕は携帯用ウォシュレットも買う予定です。ほら、みんな「んなもんいらねぇ」って思っていても欲しい人は欲しいものもあるんです(`・ω・´)。
「落ち着いて考える」環境をサポートするのは「茶色」です。木目調の机で考えてみるといいですよ。
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