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「好き」を色で表現すると、あなたの心理が分かるかも。

「木漏れ日散歩道」も早いもので第7回です。ふだん、「ユニット折り紙」(折り紙でパーツを作りそれを組み合わせ立体作品を作るもの)で、12枚の折り紙の色のチョイスを考え、色彩効果を考えた作品を作っています。今回は、ちょっと趣向を変えて、「私の好きなもの」を色で表現してみることにしたら、意外なことが分かりました、というお話です。


①テーマ「岩船ひろき」

毎度の紹介で恐縮ですが、今回は僕の尊敬する人物であり歌い手である「岩船ひろき」を12枚のユニット折り紙で表現することにしました。

公式サイトをご覧いただければわかる通り、彼のトレードマークは「金髪」「黒い革ジャン」「柄シャツ」です。それを12枚で表現するとなると・・・。僕のチョイスはこうでした。

・金髪を表現するため、薄い黄色の色味が少し違うものを3枚ずつ。

・革ジャンと「書家」という顔を表現するため、黒を3枚。

・ギターを表現するため、色違いの茶色を1枚ずつ。

・あと、赤が1枚

で、できた作品が見出しの12枚組のユニット折り紙です。色数が多いのでなんとなく「柄シャツ」感も表現しています。


②同じテーマで他の人が作ったものと「違う点」に注目。

自然な話として、「岩船ひろき」のファンに同じ同じように作品を作ってもらったらどうなるかといえば、違う作品ができます。中には僕の作ったものと1色もかぶらない作品もできあがるかもしれません。

ファン5人くらいが同じテーマで作品を作ったと想定します。恐らく、金髪の表現で黄色(多少の色味の違いはあれど)は「共通しやすい」部分です。彼のいちばんのトレードマークだからです。同様に「黒」も共通しやすいと思います。「書家」のイメージは配信で「書」を披露するようになってファンに今まで以上に浸透していますので。

この先に違いが出てくるのではないかと考えます。なので、ひととおりその色を選んだ理由(何を表現しているか)は質問するのですが、黄色は「そうですよね、彼の金髪は目立ちますよね」とか「彼の書は力が宿ってますよね」と同調することになるでしょう。

ここから、この作品を作ったゴリィの「内面の対話」が始まります。


③茶色を選んだ理由とその背景

まず、「ギターを表現されているんですね。確かに、ギターを弾いてライブする姿はカッコイイですよね。ゴリィには何かギターの思い出はありますか?」と聞きます。

ゴリィは、中学のとき兄貴のギターを手に取って弾いてみようとしたが、左指で弦が押さえられずギターを断念したことを話しました。

そこで、ゴリィは「では、岩船さんのギターを弾く姿を見てどう感じますか?」と尋ねます。その答えは「生き生きとしていてカッコイイな、と思うし、同時に『羨ましい』とも感じます」と答えました。

つまり、ゴリィは「ギターを生き生きと弾く岩船ひろき」に「憧れ」をもっていることに気付くことになります。


④赤を選んだ理由とその背景

次に、「唐突」に使った「赤」について尋ねます。ゴリィは「確か赤いブーツを愛用していたと思って・・・でもそれ以上に彼の持つ『熱量』がスゴイな、と思っているんです。何事にも全力投球で、なんかアーティストという以前に、ひとりの人間として尊敬できるな、と思っています」と答えます。

ゴリィは「ゴリィさんも色々やっていると思いますが、何か違いを感じますか?」と尋ねます。ゴリィは「僕はいろいろ身体的にも精神的にも病気になっているので、それをやると壊れるんですよね(笑)」と答えます。

ゴリィは「そうですね、無理は禁物ですよね。ゴリィさんが全力投球できないことで、それをやっている岩船さんを『尊敬』している、ということですね」と返します。ゴリィは「それが、岩船さんを好きで応援している理由だと思います」と答えました。


⑤自分でも気づける心理

まとめると、「ギターをカッコよく演奏するアーティストとしての姿への憧れ」と「いろいろなことに『熱量』を高く全力投球する『人間』としての『尊敬』」が「岩船ひろき」の「好き」と感じる心理ということです。

実は、カラーセラピスト(Cゴリィ)は登場させましたが、今回のことくらいなら、「自分の内面との対話」で十分に気付けるのではないかと思います。実際、上の話ではカラーセラピストとしての知識は一切登場せず、単なる「話し相手」でしかないですよね(笑)。

ここで、「気づきを引き出してあげる」のがカラーセラピストの技術ですが、今回の話題ではそこまでのことは必要ないでしょう。

「好き」を色で表現する場合、自分自身でその色に意味付けをして選んでいるので、色を選んだ理由は自覚しています。よって、そこをちょっと掘り下げると自分の心の中の「好き」を改めて確認できるのです。

このあと、カラーセラピストの出番としたら「好き」を「応援したい」と考えて、どう応援したいかによりそれを後押しする「色」を提案したりするのですが、今回はそこの部分は省きます。


このように、「好き」を色で表現し、その理由を考えるというのは誰でもできることです。ここで分かるのは「好き」と思っている心理なので、仮に解釈がズレていたとしても「好きなもんは好き」なので深く考える必要はないと思います。

今回は「好き」を色の力で分析してみると、何か自分の心理が見えてくるかもしれない、というテーマでお話しさせていただきました。それだけ「色は自分のこころを映し出すもの」と知ってもらえれば嬉しいです。何かの機会があったら、一度やってみると面白いですよ。

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