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おじさん構文は"学生時代の憧れを取り戻しているだけなんじゃないか?"という話

男性の痴情がネットなどでさらけ出されると「おじさん構文」という言葉をよく目にしますよね。

絵文字を多用した文章で女性を口説いたり、それとなく好意をアピールするメッセージを指す言葉のようですが、大人として成熟してそうな人が使う時ほど大騒ぎになることが多いようです。

「年齢も重ねていて社会的地位や責任もある人がなぜそんな恥ずかしい行動を?」というのが面白になっているのだと思うのですが、その理由に一つ思い当たることがありました。

僕はアイドルの取材をすること日常にしているのですが、その現場に集まる人の多くは男性でかつ40代以上の大人の人たちだったりします。

その多くが意中のアイドルに向けて目をキラキラと輝かせているのですが、その眼差しはどれも思春期真っ只中の中学生や高校生のようで、そんな光景を見ていると「みんな青春時代を取り戻しているんだなぁ」という感慨が湧き上がってきます。

ただ、これはアイドルファンに限った話ではなく、その人が熱く何かをたぎらせていた時のことを思い出したのをきっかけにその時の自分にバック・トゥ・ザ・フューチャーする人は多いんじゃないかと思います。

もしかしたらおじさん構文もそれと似たようなものなんじゃないかな?と思うんです。

いいおじさんが年甲斐もないことをしてしまうのは意中の人(しかもかなり年下の)とのやり取りをしている間にバック・トゥ・ザ・フューチャーしてしまいすっかりその相手と同世代の感覚に陥ってしまった結果何じゃないかと。

ただ実際なところ今の若い女性が絵文字を乱発したメッセージを日常的に使っているとも思わないのですが、悲しいかなおじさんたちが若者だったのは数十年前。ケータイの絵文字が流行りまくっていた時代なので”あの頃”のノリも蘇ってしまうのは致し方ありません。

しかも構文を使っているおじさんたちのはしゃぎっぷりが目立つのも炎上案件になった時の特徴で、その人たちは若い頃に思う存分絵文字のメールを使ってこなかったのかな?絵文字のメールで盛り上がってる同世代のイケてる子たちのやりとりに憧れたりしてたのかな?と思ったりするのです。

”青春のやり残し”といってもいいかも知れないですが、一般的な青春時代を過ごした人にとっては若気のいたりや黒歴史として甘酸っぱくなるぐらいで済みますが、おじさんがそれをやってしまうと即大事故です。自爆だったらまだマシですが、大人がやることはほぼ確実に他者に影響(迷惑)を与えてしまうのが余計にタチの悪いところ。

ただ、おじさん構文に限らずこういう自分の免疫の弱い部分を突かれる”地雷”は誰しも一つや二つは持っていると思うので、似た類いの案件を目にしたときには自分の半生を振り返って地雷の撤去方法を考えておいた方がいいかもしれないです。

個人的には撤去するよりも第三者に極力迷惑をかけない”正しい爆破”の方法を模索して盛大に打ち上げる方が健全な気がしますが。

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