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第3回ラジドリコロシアム感想

はじめに

久しぶりのnote更新。
2年ぶりくらいでしょうか。
お久しぶりの方はお久しぶりです。
はじめましての方ははじめまして。
あなたのハートのウツボカヅラ。三倉です。
私事になりますが、ここ数日、生活環境によってデジタルデトックスを強いられていました。
そのため、デジタルに飢えてまして
「ブルーライトを四方八方から浴びたい!」
「twitterに流れてくるエエこと言っている風の言葉を無作為に咀嚼したい!」
などという普段一切浮かばない願望が湧いてきました。
しかし、その願望は生産性がない上に、カラダにもココロにもダメージを受けそうなので却下。
代わりに、購入した『第3回ラジドリコロシアム』の感想を書くことにしました。そうですね。一切無理のない流れですね。
当初はふせったーに書こうと思ったのですが、『twitter』が『X(シャキーン☆)』に変わったことで外部の関連サイトが使えなくなってるという話をどこかで見た覚えがあったので、全然稼動してなかったnoteで。
だから購入してない方や未聴の方でも比較的安心して読めるように、できるだけ重大なネタバレはしないように書きますね。
あと、専門的なことは判らないので、そういうのは期待しないで下さい。
あ、その前に。
ラジドリコロシアムとは……いや僕が説明するよりも、だな。
下記のツイートに付随するページや動画を見てみてください。
 とても判りやすいので。

で、感想を書こうと思いますが、僕は感想を書くのがとても苦手です。

数年前、自分への備忘録兼アフィリエイトとして、読んだ小説の感想をつけるブログを起ち上げたのですが、全て

○○だった。面白かった。

の2文で終わるというアホみたいなものになってしまい……
1ヶ月で閉鎖してやったぜぇ(ワイルド)
まぁ、そんなわけで、感想書くのは滅法苦手な僕ですが、トンチンカンで的外れで素っ頓狂なことを書いてしまうかもしれませんが
それでもいいよ、という聖母マリアのような方がいるのなら、そんな人ばかりの世の中だったのなら、世界はきっと平和になることでしょう。ハレルヤ!


WEAR STORY / 声の劇団ゴッコヤ

多かれ少なかれ、教訓だとか気付きだとか、そういったものが物語には含まれるものです。
ただ、この話に関しては別。一切そんなものはありません(※個人の感想です)
教訓ゼロ!(※個人の感想です) 気付きゼロ!(※個人の感想です)
ただ面白いだけ!
15分間ただ楽しいだけ!!
序盤からフルスロットル。
一癖も二癖もあるキャラクターたち。
そんなキャラクターたちを一瞬で把握できるテンポのいい会話と展開。
そしてそれを盛り上げるBGMやSE。
聴いているだけなのに、脳内に広がるCGアニメ。
日本が舞台なのにアメリカ発かなとか思ってしまうCGアニメ!
画面がアップになった、とかも感じられる没入感。書いてて思ったけど、なにこれ、ヤバっ!
個人的にデニーの「ホントだ!!」は何度も聴きたい。っていうか実際聴いた。
中盤から後半にかけて湧き上がる謎の感動。そして終盤の「僕は違うアニメを観(聴い)ているのか?」感は是非聴いてみて味わってほしいです!
なにはともあれ、この言葉に集約されると思う。

面白かったです!

追記
ゴッコヤ主宰の柿間朱夏様よりご指摘を頂きました。
この話の教訓はSDGs!!!
教訓がないなんて、僕の全くの勘違いでした。
ここに深く陳謝いたします。
世界中にある環境問題・差別・人権問題といった課題に鋭くメスを入れた、社会派ラジオドラマ――WEAR STORY。果たして、どのような内容なのか、是非ともご自身のお耳でご確認下さい。

【印象に残った台詞】
トラ「オレがキレたら、お前は指先ひとつでダウンだぜ!」



はじめてのようなおつかい / ポロンクセマ

かのチャーリー・チャップリンは言いました。
“人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見ると喜劇だ”
と。
そんな話です。
主人公はニートのユウスケ君。
その言動に最初は「屁理屈こねてんじゃねえよ」「お母さん可愛そうだろうがよ」とフラストレーションがたまっていくのですが、聴いていくにつれ、何か応援しているし愛おしくなっている自分がいました。
第1回ラジドリコロシアムのポロンクセマさんの作品は、群像劇な部分があり、舞台を観客席で見ている感じで聴いていたのですが、
今回は主人公のユウスケ君に常にピントが合っていることで、話が進むにつれ彼の中にダイブするというか、一体化する感覚で聴いたというか、聴かされました。
個人的に、臨場感が頭ひとつ抜けている気がします。
だから。
ニートとか関係なく、人によってはすんごいエグられると思います。実際エグられました。
そしてアクセントとして所々に入ってくるVチューバーのキュウちゃんがいい!
題材的にはどちらかと言うと『陰』に分類される話なのだけど、彼女が入ることで、作品全体のコメディ色が強くなり、なおかつポップな雰囲気に。割と猛毒だけど。
カラフルでKAWAIIパッケージのカカオ99%チョコレート みたいなっ!(伝われ!)

よし、みんな、適当に頑張ろうぜ!

追記
キュウちゃんがおる!!!
かっわええ!!!

【印象に残った台詞】
ユウスケ「ねぇ、話聴いてた?」



女の旅路 / 深く体酔う鼠

艶やかなカラフジ。可憐なハナオリ。感情豊かなユイ。そしてぶっきらぼうなイサ。
四者四様の語り口。
そして、その周りを固める共演者や、郭言葉、和のBGM・SEが――というか、もう全体で。
否が応にも郭の怪しくも苛烈で温かな世界観に頭から爪先までドップリと浸らせにきやがります!
その上、登場人物が増えるたび、言葉を紡ぐ度、最初は座敷だけしかなかった舞台に、廊下が現れ、炊事場が出来、遊郭全体や花町も開かれ、と。
ぱたん、ぱたん、ぱたん、と舞台が展開していくように感じられ、聴いていてとても小気味よかったです。
そしてラストにて。
その舞台は更に更に広がり……
なんというか。
受賞した読み切り漫画を読んだ気分。
これ、絶対本誌で連載されるやつ!
タイトル回収も見事!
個の力ではなく、全体の力を波のように感じることの出来る、面白い作品でした。

【印象に残った台詞】
ハナオリ「雑念あればそれが音になりんすえ」



DAY TRIPPER / KOE-NOS

今回のラジドリコロシアムのテーマは『旅』……なんですよね、多分。
個人的に全6作の中で最もそのテーマに真正面から勝負した作品に感じました。
だって、聴いてたら旅したくなるもん。ご当地のおいしいもの食べたくなるもん。
この作品のすごいな、と思った点は、やはり展開の多さ。
1つの大きな縦軸のエピソードがあり、4つ……いや、5つか? のエピソードがそこに刺さるように連なっている。まるで串かつのように!(ウマい)
多分、やろうと思えば1つのエピソードで1本分(15分)余裕で作れるんだろうなという濃厚さ。これ本当に15分? 時空歪んでない? タイムパトロールさん、ここです。
その場面の切り替わりがまた面白くて、不自然なんだけど超自然というミステリーギミック。
スクロールしたら全然違うページになるwebサイトってあるじゃないですか。あんな感じ。
特別出演のカンダ先輩の娘さんがギャンかわいい。正直反則だと思います。出演者のことを知っていればより楽しめる仕掛けもあって、脚本担当の黒崎さんのチームメイトに対する愛を感じました。
美しい声で紡がれるEDを機に脳内に浮かぶエンドロール。個人的に6作品中最も心地よい余韻が残りました。
第1回のKOE-NOSさんの作品が、みんな繋がっている(パーティー)けど、みんなバラバラ。でもそれでいいじゃない。てな感じの話に対し、
今回は、みんなバラバラだけど、繋がっているし繋がれる、って感じで、何かエモいよね(雰囲気で言ってます。意味はほとんど判っていません)

追記
劇中歌にも力が入っており、ストーリーととてもよく合っています。
YouTubeで聴けるので是非!

【印象に残った台詞】
漫画家「らぐになれないよ」



再出発 / 紫月探偵事務所

順番が……!
導入がKOE-NOSさんと被っている部分があり、「どっちかがズレてれば」となってしまいました。
内容的に派手なことは起こりません。
素朴で、温くて、柔くて、無理せずいつまでもその世界に浸っていられる、そんな作品です。
傷ついた主人公が誰も自分のことを知らない街に辿り着き、そこで出会った人たちとの交流を経て癒されていく。
その過程がとても丁寧に描かれていて、聴いているこちらも癒されました。
自分にとっては些細なことでも、相手にとっては違ったりする。それは逆も然りで――
序盤はハイライトの消えたシヅキ君の瞳が、終盤、宝石のように輝いているんだろうなと思わせてくれる、爽やかな聴後感がとても心地良かったです。
あとね、個人的に思ったことなんですけど、キャラクターと声がすごく合っているなぁと。
声を聴いているだけで、そのビジュアルも浮かんでくる感じ。見えてくる感じ。そんな感じ。

今回聴いた中で、最も心が落ち着く作品でした。

【印象に残った台詞】
ホタカ「それが今は僕の誇りで、かけがえのない喜びなんです」



九ツ目の冠 / 燦魂神話大系

将棋の話。
ボイスドラマでどういう風にやるんだろうと、思っていたのですが……こうきたか!
主人公――クジョウが人と相対するとき、少し間のある話し方が、色々考え、警戒し、気を使い、言葉を選んで返しているんだろうな、と。なんかそういうのいいよね。ね。
あとその独白というかモノローグに詩的な要素を感じられ、将棋というテーマにとても合っていて、「はー」っとなりました。
対局後。対局相手であるカドクラさんがクジョウに語りかけるシーンの中、一部話し方が変わるんですけど、
もしかしてこれは、カドクラさんが過去に誰かに言われた言葉なのかな、と妄想してみたり。
カドクラさんとの対話でクジョウの心と視界が晴れていく様子が、とても良かったし、棋士の業を垣間見えたり見えなかったり。
そしてタイトル。
終盤で、ハッとさせられて……
鳥肌が立ちました。

まいりました。

【印象に残った台詞】
カドクラ「あーあ。パフェ、楽しみにしてたのにな」



おわりに

よし、書いた!
結構時間かかっちゃった。デジタル充填完了。
ちょっと脳にブドウ糖が足りなくなって、後半、少し言葉足らずになったのはご愛嬌。パフェ食べたい。
総じて言えるのは、

面白かった!

と、いうこと。
と、ここまで書いてみたものの、まだ投票するチーム決めてないんですよね。
もう1周聴いてくるか。
あー、ラジドリコロシアム面白い。この先も続くといいですね。

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