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No.31《キャリア論》            25年卒必見!! キャリア研究の第一人者 花田光世氏の基調講演「大学教育と社会をつなぐ社会人基礎力とは」を通してこれから就活される皆さんへ伝えたいこと ❝ It's time to break away from the default route. ❞

いつも私の記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。

No.29《集団討論・GD・GW対策》の記事において、生成系AI ChatGPTに関する質問を受けた際の回答で「社会人基礎力」に関する話をしました。
※よろしければ、Q&A【7/7(金) これから「集団討論」「グループワーク」選考を受けられる方必聴! グループディスカッションセミナー】に関する質問につきまして  をご参照下さい。

その際、「社会人基礎力」については、回答に必要な解説(情報共有)のみに留めましたが、本当は複眼思考で捉えた場合の内容にも言及しなければならないと思っていました。
本来であれば、私自身の言葉でそれを伝えるのが筋なのですが・・・、
その内容について、私が大学生や社会人のキャリア開発の研究で師事した恩師である花田光世先生が「社会人基礎力を育成する授業30選表彰式&特別シンポジウム」において、花田先生ご自身が危機感を持って語られている講演内容の記事を拝読しましたので、そちらをご紹介させていただきます。

基調講演「大学教育と社会をつなぐ社会人基礎力とは」  
慶應義塾大学 名誉教授 花田光世先生

私がエントリーシートの添削を行う中で、就活生が考える「ガクチカ」や「自己PR」等の規定路線的なエピソード内容に危機感を持ったことを
No.7《エントリーシート対策》【面接選考を突破する際のエントリーシート(ES)や面接カード内容の重要性】について思うこと https://note.com/mics_lpm_ksfc_cc/n/n474f835ef5d6 
の中で述べていますので、よろしければそちらもご参照下さい。

読んで下さった方のご意見・ご感想はいかがでしょうか?
一括りにすべきではないかもしれませんが、私のような就活生や一般学生を支援するキャリアコンサルタント(就活支援者)の中で、花田先生が持つ危機感である

「きれいにアレンジされた場での活動では、社会で通用する力は育てられない」や「簡単な問題解決を欲する学生に、プログラムが迎合してはいけない」、さらには「現実社会は理不尽で、不合理に充ち溢れ、修羅場そのもの。結果が出ないことは当たり前。」

花田光世氏  基調講演「大学教育と社会をつなぐ社会人基礎力とは」

を面と向かってZ世代を中心とする若者たちに伝える人、もっと言えば、そのことをしっかり指導できる人は極めて少ないのではないかと危惧しています。
(私もその中の1人であることを日々の対応を通じて強く認識しています)
そんな私から、花田先生のお言葉の復唱になりますが、「社会人基礎力」の単眼思考化への警鐘を鳴らす意味を込めて、これからインターンシップや早期採用選考を控える多くの学生さんたちへ以下のアドバイスを送りたい思います。

・現実社会は理不尽で、不合理に充ち溢れ、修羅場そのもの
・努力しても報われない(結果が出ない)ことは当たり前
・「現実は何とかなる」ではなく、「現実は何とかなるものではない」
・既定路線エピソードの強みは、現実社会では役に立たない
・コスパ・タイパ思考の助長は、創造・生産性の低下を招く
だからこそ、学生のうちに
◎ 効率的で簡単な問題解決を志向するクセを見直そう!!
◎ 遠回りし、苦労し、目に見えないプロセスで汗をかこう!!
※ちなみに、私は花田先生の前で何度も 冷や汗; をかきました。。。
◎ 多くの新入社員が経験するリアリティ・ショックに備えて、疑似体験
および積極的なモチベーション維持に取り組もう!!
◎何事にも我関せずではなく、常に自分事として考える意識を持とう!!

花田光世氏  基調講演「大学教育と社会をつなぐ社会人基礎力とは」をもとに筆者が編集

さらに、私が最近投稿した記事の内容に寄せて話しますと、各種採用選考やインターンシップで課される集団討論(グループディスカッション)やグループワークは、あまり経験のない学生さんからすれば、ある種の修羅場であり、リアリティ・ショックを受ける場になると考えられます。
それ故、討論過程では出題テーマに対して、アイデア大喜利のように「タイムリー(タイパ重視)に良い答えをした者勝ち!!」と他の学生と差別化を図ることに注力し、いち早く結論を出そうとします(もちろん、それ自体否定されることではありません)が・・・、
もし出題されたテーマが自分にとって不利・不得意で的を射た発言ができなかったり、チームメンバーに不満や苦手意識があったとしても、非効率思考から無駄な行為と諦めたり、消極的になってしまうのではなく、逆にそれをチャンスと捉え、「自分がチームの中でどんなキャラクターになりがちで、どんな役回りで積極的に議論に参加できるか」を素早く察知して実践することが大切ですし、それが最終的な評価につながります。

これから採用選考を受ける就活生の方、あるいはインターンシップに参加される学生の方に、このアドバイスが届けばうれしいです(^-^)
予定調和から一歩飛び出して、想定外の展開を楽しむ心を持って下さい!!

セミナーに参加された学生さん、この記事を読んで下さっている学生さん、ともに公務員・民間企業の採用選考で内定を勝ち取ることを最後まで応援しております。
がんばって下さい !(^^)!

かもしん。