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No.48《就活指導⑥》        過去10年間の内定率やインターンシップ実施率・参加率など就活の動向とその背景について自分なりにまとめ&結論付けてみました ❝ What is good to do cannot be done too soon. ❞      

いつも私の記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。

前々回に投稿したNo.46《就職指導⑤》では、成人の日を迎えられた二十歳のお子さまを持つ親御さまからの質問に対し、1990年代と2020年の就活の変遷をもとに回答させていただきました。
この記事内容につきましては、多くの方々がご覧下さり感謝感謝でございますが、就活の当事者である25年卒を中心とした大学生の方から「もう少し直近の動向を知りたい」という声もちらほらですが、いただきました。
そこで、本日は、過去10年間の内定率やインターンシップ実施率・参加率など就活の動向とその背景、さらにその中で就職支援に携わっていた自身の経験を織り交ぜながらお話ししていきたいと思います。 

まずは、7年前と現在の内定率の動向をまとめたグラフをご覧下さい。

リクルート発表の内定率データを筆者が編集作成

グラフをご覧になれば一目瞭然ですが、2024年卒の2月・3月の数値は2017年の8.6倍3.1倍と急速に増加しており、その流れから企業の採用選考開始日である6月1日時点の内定率が79.6%になっています。
79.6%は、17年卒以降で過去最高の内定率
同じ就活スケジュールで、この数値の上昇、言い換えれば「就活の早期化」が進んでいる背景には何があるのか?
これについて、リクルート就職みらい研究所は、

「2010年代前半までは大卒求人倍率は景況感との相関が強かったのに対し、ここ数年は人材獲得競争の激化を見越して景況感との相関はそれほど見られなくなっている。ますます深刻化する人手不足社会への危機感が大きく影響している。

と説明しています。

次に、過去10年間のインターンシップの動向をまとめたグラフをご覧下さい。

株式会社ディスコ発表のリサーチデータを筆者が編集作成

内定率と同様にインターンシップの動向についても、企業等の実施率は2014年卒~2020年卒(2012年~2018年)で2.8倍に増加し、2021年以降はコロナ禍の影響で減少に転じるも2024年卒では73.9%に回復しました。
今後は、2025年卒以降の「三省合意改正によるインターンシップの定義変更」の影響もあり、実施する企業が9割近くまで増加すると見られています。
三省合意とは、経済産業省・文部科学省・厚生労働省による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方
25卒向けインターンシップ、三省合意改正でルール変更。要点を解説。学情
https://service.gakujo.ne.jp/jinji-library/saiyo/00051/

学生のインターンシップ参加率も、企業等の実施率に連動して2014年卒~2020年卒(2012年~2018年)で1.6倍に増加し、2021年以降はコロナ禍でありながら90%以上の参加率で推移しています。
学生が参加する理由については、「就活準備において志望度の高い、あるいは興味関心のある企業の自社HPでは知ることができないリアルな情報を得るため」が最も多いという調査結果が出ています。

しかしながら、実情はインターンシップへの参加をきっかけに、もはや水面下ではなく、公然の事実としてある程度堂々と実施されている早期採用選考へのエントリーを見越していることが本当の理由だと言われています。
三省合意で改正(ルール変更)されても、それに該当しないタイプ1・2に属する学生は、インターンシップへ参加する本来の目的である職場体験を通じた業界・企業・職種理解を深める貴重な機会作りよりも、1つでも多くの企業から早期採用選考にエントリーできる実績作りのために労力を費やす、毎年それに一喜一憂する彼らの姿を就活支援の傍らで目の当たりにしてきました。。。(-_-)

このことについて、リクルート就職みらい研究所所長は

学生が早い時期から将来のキャリアについて考えを深めることは、学生時代にどう学業や課外活動に取り組むのかを見つめ直す良いきっかけになり、その結果「学ぶ」と「働く」の好循環が生まれると考える。そのために企業側がインターンシップ等で、情報や就業機会を提供することは良いことだと思う。
しかし、そこに採用選考の色合いを色濃く出すことで、学生が就職活動に振り回され、本分である学業や課外活動などに支障をきたすようなことがあってはならない。「学ぶ」と「働く」の好循環が生まれる枠組みを、採用の早期化が加速する今こそ、社会全体で考えていくべきであろう。

と述べています。
私も全くその通りだと思いますし、自身の就活支援経験を付け加えてもらえるならば、就活で振り回される学生さんの中には物質的・精神的に余裕がない、言い換えると準備を含めた就活開始の遅れが原因となっている人が少なからず存在することも考慮しておく必要があると感じています。

では、余裕を持った就活ができるためには、どのような心構えが重要になってくるのか?
きっと、この回答へは様々な意見やアドバイスが寄せられると思いますが、最もシンプルな答えは、なるべく早めに就活について考える(仕事や自己の理解・探究)時間を作ることではないでしょうか。

❝ What is good to do cannot be done too soon. ❞ 
(やって良いことはどんなに早くやっても早すぎることはない)

試験に出るcan not~too構文を用いたかもしん心の英作文

早いうちから取り掛かかっていれば、上記のように振り回される状況になってしまったとしても、それまで進めてきた準備(余裕)によってトラブルを最小限に抑えることができるはずです。
もし準備を進めていく中で、何か迷うことがあれば、その時は迷わず自身の大学のキャリアセンターや就活支援機関等を活用することをオススメします(^o^)/
私が行っている就活支援につきましては、下記をご参照下さい ↓↓↓

24年卒・既卒(社会人経験者含む)・親御様からの個人的な就職・転職支援や相談等は随時対応しおりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
※長野県内以外での就活支援も可能な範囲で対応しています!!
次回セミナーの開催につきましては、来年3月中旬を予定しておりますので、決定次第、私および主催者側の双方から周知させていただきます。
セミナー参加者の方々には、直近の内定・最終合格実績を公開しています!

引き続き、これからもよろしくお願い致します<<(_ _)>>

No Newtide派の かもしん。