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No.49《就活指導⑦》        Q&A「自分に合う就活支援アドバイザーの見つけ方」という質問について就職・就活支援市場の変遷や独自調査結果を参考にしながら回答してみました ❝ Every career adviser is different. So you have freedom to choose of them. ❞      

いつも私の記事をお読みいただきまして、ありがとうございます。

前回No.48《就職指導⑥》では、過去10年間の内定率やインターンシップ実施率・参加率など就活の動向とその背景について自分なりにまとめたデータの紹介とこれまでの就活支援経験を踏まえた結論(アドバイス)を書かせていただきました。
アドバイスについては、

❝ What is good to do cannot be done too soon. ❞(やって良いことはどんなに早くやっても早すぎることはない)

もし準備を進めていく中で、何か迷うことがあれば、その時は迷わず自身の大学のキャリアセンターや就活支援機関等を活用することをオススメします(^o^)/

とお伝えしたのですが、毎回私の記事を読んで下さった現在大学2年生の方から「この先、しっかり指導してもらえる就活支援アドバイザーと出会えるかが不安です・・・。」との相談を受けました。

その学生さんが在籍する大学では、1年次から多目的にキャリアセンターを利用することが奨励されており、大学から割り当てられた担当の就活アドバイザーさんもいるとのこと。
ところが、その担当就活アドバイザーさんとは初回面談時からあまり気が合わず、それでもこれまで数回利用してみたのですが、結局気持ちが変わらなかったため、現在は全く利用するのを一旦止めてしまったそうです。3年次から就活で本格的に利用するのを前に、一体どうしたらよいものか・・・?と思い悩まれているご様子です。

私は、現職の他に大学キャリアアドバイザーとしての活動もしており、キャリアセンター等で勤務されている就活支援担当者のお立場も他人事でなく、自分事として良くわかっているつもりでおります。
また、大学時代には就職活動でキャリアセンター(自分の時代は「就職課」や「進路相談室」みたいな地味な名称で呼ばれていました)を利用した経験があり、その時に程度の差はあれ、今回の相談者さんと同じような気持ちになったことを今でも覚えています(^^ゞ

大学キャリアアドバイザー経験からの感覚ですが、どんなに時代が流れても、この「就活生と就活支援者の気が合う・合わない問題」は必ず存在しています。
これについての明確な原因とまでは行きませんが、私が初回面談時に聞き取った情報をもとに作成した下記の参考資料をご紹介したいと思います。

毎年60名程度の大学生への初回面談時にヒアリングした内容をもとに筆者が編集作成

最初に質問者さんが属する「一定期間利用したのみ」22%で、私調べでは就活生の5人に1人が該当(経験)していることから、取り立てて珍しい行動ではないと思っています。
次にグラフの中で一番多い「現在利用中で他の支援機関も併用している」(43%)は、私の調査と重なる過去10年間で着実に伸びてきていますね。
その背景には、大学キャリアセンターとほぼ同等の機能(サービス)を持った新卒応援ハローワークや自治体が設置・運営する就活支援センターの設立、さらにコロナ禍の影響もあり、就活情報・支援会社のサービスをオンラインかつ無料で利用できるようになったこと等が要因として挙げられます。
その一方で、調査できなかった「大学キャリアセンターの利用のみ」については、勤務経験上の概算ですが20%前後いるのではないかと考えています。

実はもう一つ、上記の資料作成に付随してヒアリングした内容の調査結果がありますので、そちらもご紹介します。

《大学キャリアセンター以外の就活支援機関を利用したいと思った理由》
回答が多かった順に
・希望する日時(特に繁忙期)に予約が取れない
・利用時間が1人15~20分程度で余裕を持った相談や指導が受けられない
・選考内容に沿った対策(集団面接・討論等)の指導をしてもらえない
・大学側が決めた担当アドバイザーを変更することができない
・センター内の雰囲気や利用方法(規則)等が自分とは合わない
・担当の就活支援アドバイザーとの相性が合わない(生理的に無理)

他の支援機関を利用してみたいきっかけとなった理由を見ると、少数の精神的な内容から大多数を占める物理的な問題まで様々あることが読み取れます。
自身でこの調査&結果をまとめながら、私も一就活支援者として、一番回答数は少なかったのですが、就活支援の過程で担当する学生さんから「相性が合わない」、さらには「そもそも生理的に無理!!」等の感情を抱かせてはならない、という思いをこの結果を機に改めて強く感じました。

本日の主人公である大学2年生の方からのご質問についてですが、私なりの回答として、
◎抱えておられる悩みは、時代背景や大学の違い等に関係なく、多くの学生が経験していることなので、自分だけが・・・と思う必要は全くないということ

また、
◎ここ20年の間に新卒就職市場と連動して就活支援市場も大きく変化(向上)し、大学キャリアセンター以外にも他の公的就活支援機関就活情報・支援会社等で各種支援サービスを対面・オンラインの両方で手軽に利用できるようになったこと

さらに、これらの状況に加え、
☆大学キャリアセンターで勤務しているキャリアアドバイザー(就活支援担当者)の全員が、就職支援に関してテクニカル & ヒューマンスキルともに長けている人材ではないので(もちろん他の就活支援機関も然りですが)、自分にとっての就活アドバイザーは、大学から割り当てられた担当者1人だけとは考えず、

例)● 志望業界に精通しているアドバイザー
  ● エントリーシート添削アドバイザー
  ● 小論文対策アドバイザー
  ● 各種面接対策アドバイザー
  ● 集団討論・グループワーク対策アドバイザー

など目的別に複数のアドバイザーを決めて利用するという方法を取られてみてはいかがでしょうか?
おそらく大学や公的機関に勤務する就活アドバイザーの多くは、「複数の対策を担当するよりも得意な1つで対応する方が良い」と考えていると思いますし、相談者さんにとっても自分と関わる就活アドバイザーが多ければ多いほど、その分だけ様々な指導や意見・考え方等を受けることできますし、それらが就活だけでなく、自身の心の成長にも良い影響を与えてくれると思います。
❝ Every career adviser is different. So you have  freedom to choose of them. ❞ (十人十色  Youが選んだこと後悔させない  Realに生きよう (^^♪)
以上が回答(アドバイス)になりますが、お悩み解決の参考になれば幸いです。

24年卒・既卒(社会人経験者含む)・親御様からの個人的な就職・転職支援や相談等は随時対応しおりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
※長野県内以外での就活支援も可能な範囲で対応しています!!
次回セミナーの開催につきましては、来年3月中旬を予定しておりますので、決定次第、私および主催者側の双方から周知させていただきます。
セミナー参加者の方々には、直近の内定・最終合格実績を公開しています!

引き続き、これからもよろしくお願い致します<<(_ _)>>

かもしん。