見出し画像

【ヘッドホン購入!!】オーディオテクニカ ATH-M50x レビューします!

長年愛用している「ソニー MDR-CD900ST」にガリが出てくるようになってしまい、そろそろ変え時かと思って、年末のPayPayモールのセールで、めちゃくちゃ迷ってオーテクの定番ヘッドホン「ATH-M50x」を買いましたので、DTMで音楽作る人の目線でレビューしたいと思います。

おまえ誰やねん、レビューに耐えられる知識や経験あるのか?と思われると何なので簡単に自己紹介しておくと、小学生の時にTM Networkを知ってシンセサイザーを使った音楽にハマり、EOS B500で打ち込み作曲を開始、それ以降、シンセを使った音楽とあれば色々聞き、たまに自作曲作ったりしている40オーバーの男です。普通に趣味でDTMを嗜んでおります。賃貸住宅にて夜中に制作を行うことが多いため、曲作りからミックス・マスタリングまで全部ヘッドホンで完結しています。

というわけで、今までソニーのMDR-CD900STを制作のメインヘッドホンとして20年以上使っていました (変え直して3代目?)。それ以外にリファレンス用などでいくつか併用しながら、という感じですが、そろそろCR900ST違うんじゃないかな?と思うようになってきて、今回の購入に至ります。

現在使っているのは、前述のソニー「MDR-CD900ST」、ゼンハイザー「HD 650」、そしてApple「EarPodsの有線版」(以前iPhone買うと同梱してたやつ)

さて肝心のオーディオテクニカ「ATH-M50x」の感想ですが、、、

「アリ」です!!
素人目線?耳線のレビューとなりますが、
音の特性はフラットな印象、極端にどこかの帯域が張っていることもなく、ご家庭用としてはミックス・マスタリングも、こいつでイケると思います。特に低域の音像もつかみやすくローエンドの処理もしやすいかなと思いました。逆にこれは今までCD900STでミックスしてたのが無謀だったなーと思いました。CD900STはボーカルなどの中高音の音が張ってる感じで元気のある音です。その特性もあり曲作る時なんかは気持ちよく制作できるんですが、ミックスし終わって、色々な環境で聞いてみると、アレ?って時が少なからずありました。これ過去形にしているのは、CD900STを長年使っている人あるあるなのですが、その特性も込みで、音作れるようになっていくんですよね。長年変わらない商品のメリットかもしれませんね。
さて「ATH-M50x」に話を戻しますが、低音に関してはキックの芯も感じ取れるし、全体としてはリバーブ量なんかのアンビエンスも把握できるし、モノラル/ステレオの感覚、分離感もバランス良いと思います。ただ音の解像度的には手持ちの「HD 650」のほうがさらに細かいと感じますが、「ATH-M50x」でも十分耐えうるものだと思います。
というわけで音の特性としては、音楽制作にはとても合っていると思います。星3つです。
あと制作時のポイントとして、私は装着感が重要だと思っています。ミックス・マスタリングなどよりも、圧倒的に楽曲制作の時間のほうが長いので、曲を作っているあいだに疲れてしまうようでは困ります。この点に関して「ATH-M50x」は、頭の締め付けは、ほぼありません。耳もすっぽり収まり、耳たぶが押しつぶされることもありません。が、耳がすっぽり過ぎるため、かなり密閉度が高く、エレベーターで高層階に行ったときのような耳の詰まり感を感じます。(あくまで感覚的な印象ですが、伝わりますかね。耳抜きしたくなる感じ。。)なので、長時間着け続けるのはキツイなと思ってしまいました。適度に外して休憩したくなる。側圧が高いわけではなく、あくまで密閉度が強いって感じですね。この装着感に関しては、もうCD900STが100点過ぎますね。軽さもあいまって、制作に熱中していると装着してることを忘れてしまいます。(このあたりは慣れもあるし、買ったばかりでまだ硬いだけかもなので、使っていくうちに馴染んでいくかもしれません。)

というわけで、オーディオテクニカ 「ATH-M50x」、メーカー定価、税込みで20,000円弱となりますが、この価格帯のヘッドホンとしては「買って損しないヘッドホン」あまり好み問わず万人向けだと思います。装着感に関しては、人それぞれの好みもあるので、店頭などで着けていただいた方がよいですが、この音がイヤだっていう人はいないんじゃないかと思います。
また、よほどのハイエンドな制作環境でなければ、十分の性能を持っていると思うので、16/24bit, 48kHzでシンセメインで作ってる私くらいのフォーマットであれば困ることはないでしょう。また音の特性もクセはなく、それでいて今っぽさも感じられ、何より打ち込み系の肝となる低域の把握のしやすさはあなたの楽曲制作の手助けになるでしょう。

楽曲制作のヘッドホン購入で迷われてる方は、ぜひ検討の1台に加えてあげてください。

最後に、今回はDTMで音楽作る人の目線でレビューしてみましたが、リスニング用となると、「ATH-M50x」はちょっとドライな印象かもしれませんね。ふくよかな感じではなく、正確な感じなので。

ここからは後記です。
「ATH-M50x」のフレンドリーさの一方でCD900STの装着感は改めて捨てがたいものを感じました。「ATH-M50x」は285gなので普通の重さだと思いますが、今回試聴のためにあれこれ着けてみると、CD900STは綿菓子乗せてるのか、ってくらいエアリーな装着感。曲作り時のストレスはなるべく減らしたいですよね。「ATH-M50x」買うまで、ここ1年はApple「EarPodsの有線版」で曲作るっていうことをしてました。いかに制作コスト下げられるかってのが最近の自分のお題でして。。

あと、ヤマハのHPH-MT8とで最後まで迷って、最近オーテク推しなので最終的にオーテクにしましたが、うーんやっぱ気になる。ヤマハも欲しい。。。

ちなみに今回の試聴環境は、パソコンのiTunesプレイヤーで、RME FIREFACE UCX (オーディオインターフェイス)を経由してヘッドホンのアウトプットから聞いたものでレビューしています。


(追記)
CD900ST論争について、もっと詳しく知りたい人は、作曲家の和田さんの動画を見てください。私も参考にさせてもらいました。
https://www.youtube.com/watch?v=XiCQVsTteGY

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?