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一ヶ月ぶりに休日を過ごしてみた話

「明日は1日休みなさい」

昨夜、日付が変わる数分前に、CEOから唐突にメッセージが来た。

このメッセージは、休んでいいよという提案ではない。
休みなさいという業務命令である。

休むとなれば、全力で休まねばならない。
いつも休もうと思いつつ、ついつい作業してしまう。
そんな休日の失敗をこれまで何度も繰り返してきた。

そこで、今回は休日を成功させるために、対策を講じた。

休日を成功させるための4つの戦略

1、メンバーに休む宣言をする
他人に言うことで休まなければいけない立場に追い込んだ。

2、アプリの削除
うっかり開けて仕事をしてしまうのを防ぐために、スマホに入っている仕事関連のアプリを削除した。
Gmail、Googleドライブ、Facebook、メッセンジャー、Twitter、Zoom、Skypeなどなど。
これでもかというほど片っ端から削除した。

3、パソコン開かないルール
パソコンを開いたら最後、何をどうあがいても仕事してしまうので、パソコン開かないルールを策定した。

4、不要不急の外出をする
休日に用もないのに外に出かけることを「不要不急の外出」と世間一般では言う。
でも、自分にとっては不要なことが必要なのだ。
何もせずに家にいたら仕事してしまうに決まっている。
仕事をしないという目的達成のために、外に出るのは、必要な行為なのだ。

休日の決行

戦略と対策を取った上で、休日が始まった。

いつものように朝遅めに起きた。
普段はそのまま布団の上でスマホをいじるけれど、今日はいじるアプリがない。
やることもないのですぐに起き上がった。
家に長居すると、外に出なくなる。
引きこもりのプロは、自分の行動パターンを熟知している。
いつも通りではいけないので、サクッと朝飯を食べて、そそくさと家を後にした。

せっかく外に出るのだからと、友人に連絡をしてみた。
ちょうど大阪駅に着く前に、会えるとの連絡が入ってきた。
なんばで会うことになったので、大阪駅をスルーして、難波に向かった。

今日はとてつもなく快晴で、最高の外出日和だった。
電車待ちの時間に無意味に空を撮ってしまうほど、天気が良かった。

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JR難波の本屋で待ち合わせをして、お昼を食べに行った。
日本橋、黒門市場を経由して、道頓堀まで行ったが、街中はものの見事に、もぬけの殻。
まるで、オール明け早朝5時の八王子駅前のよう。
これが観光客でひしめき合う天下の道頓堀とは信じがたい。

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道頓堀で営業しているお店は少なかった。
それでも、なかなか良さげな中国料理のお店を見つけた。

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いわゆる日本の中華料理ではなく、中国の東北地方の料理だ。
お店のおじさんもおばさんも常連客も、みんな巻き舌でモゴモゴしゃべっている。
台湾で慣れ親しんだ中国語とはまるで別物。
もはや別言語と言ってもいいくらい。

それはともかく、観光地と侮っていたが、意外と本格的な中国料理にありつけた。
亂炖という台湾で見かけたことのない料理だったが、美味しかった。
見かけたことはないけど、味はだいたい想像通りの、滷味的なものだった。

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そのあと、心斎橋に向かったが、同じくもぬけの殻。
本当にみんな律儀に休業していて、日本人は真面目なんだなと改めて実感した。

移動中、ひたすらしゃべり続け、さらにカフェに行ってまたしゃべりまくった。
4時間くらいしゃべりまくって、友人と別れた。

そのあとJR難波の本屋に寄って、帰路についた。

休日は成功したのか?

さて、対策を講じて迎えた休日は、果たして成功したのか?

答えは、イエスであり、ノーである。

失敗したこと

失敗その1
外に出れば、多目的トイレが自然と目に留まり、反射的に調査をしてしまう。

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失敗その2
業務で調査した飲食店の系列店を見つけては、お店のバリアフリーを無意識にチェックしてしまう。

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失敗その3
本屋に寄れば、業務に必要な本のコーナーで立ち読みしてしまう。
読みたくなってKindleで購入してしまう。
帰りの電車で読んでしまう。
家に帰ってからも読んでしまう。

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完全に仕事から離れるために休日を取ったが、自然と無意識に仕事のことを考えていた。

成功したこと

仕事脳になっていたとはいえ、普段とはまったく違う時間の過ごし方だった。

・普段食べることのできない料理を食べれた。
・15,000歩も歩くことができた。
・のんびりくだらない話を延々とすることができた。

完全に仕事から離れるという点では失敗だったが、気分をリフレッシュするという点では成功だった。

満足のいく良い時間の過ごし方だったので、今日の休日は成功としよう。

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