一宮周平「おやま(3日目)」

あっという間に滞在も三日目となりました。昨日一日色んなところを巡った反動か、日々の疲れが出たのか、はたまた季節の変わり目故か、ちょっとだけ身体が重たかったため、今日はのんびりと過ごすことにしました。

のんびり過ごすにも、都内とは聞こえてくる音が違います。虫の声に包まれながらのんびりと。小山町の鳥は結構騒がしい鳥が多い気がします。何の鳥かはわかっていませんが、私を歓迎しているのか、牽制しているのか、激しく鳴いています。

お昼頃からはあしがら温泉を目指し、バスに乗ることに。私のいる須走は、足柄駅方面まで車で20分程度。足がないと移動は難しいようです。地方はどこもそうですよね。高齢者の免許問題については日頃から考えるところですが、返納してしまうと生きていく術がなくなる現状も多々。こういうところにもっともっと税金が使われるといいのになと、思うところです。

とはいえ、小山町には、デマンドバスという、予約して、行き先を告げるとそのバス停まで乗せてくれるバス(タクシーのよう)と、期間限定で試験的に導入している巡回バスというものがあります。とても便利なデマンドバスですが、台数も限られていたり、当日の予約ではもう取れないことが多々あるようで、この巡回バスを試験的に導入しているそう。

1時間に一本出ているありがたさを感じます。時間を合わせさて乗ろうと思ったら、12時台だけはお昼休みというトラップが。みなさんお気をつけください。そこでデマンドバスに電話してみたら、今日はもう予約できませんということを言われ、なかなか取れないということを知りました。1時間待って、バス停に再び行くと、乗用車が止まりました。バスという名の大きめ乗用車です。時間は割と正確でした。

このバスは5つのルートがあり、すべてのバスは生涯学習センターというところに発着します。つまりこれを生涯学習センターで乗り継げば、町内どこだっていけるような仕組み。素晴らしい。都内にいると、対して行き先を調べなくても行きながら調べればなんとかなりますが、時間と経路はうまく調べる必要がありそうです。

生涯学習センターで乗り継ぎ、あしがら温泉に到着。ここでもポイントは、どう帰るかです。朝と夕方は町内の働く人や、高校生のために定時運行便もあるようです。面白いのが、高校の部活終了に合わせて曜日によって時間が違うこと。木曜は、15時45分に小山高校を発車するバスでした。月水は17時らしく、17時のつもりだったので、これも気づいて良かったです。これに乗れないと最終19時頃のバスに乗ります。

温泉での時間の使い方も考える必要がありますが、車を持っていなくても手段があるのはありがたいです。

あしがら温泉は600円でサウナも露天もついているという素晴らしさ。そして晴れていれば間近の富士山が。そうです、まだ気持ちよく晴れてる日がなく、富士山の麓にいるというのに、富士山の姿が見えていません。果たして滞在中に富士山を拝むことができるのか。お楽しみに。

サウナと水風呂で良い気持ちになりながら外気浴をしていると、遠くに小さな戦闘機?のような飛行物体が二機。訓練でしょうか。また大きな低い音が響きました。

鳴き声を 遠く響かせ 飛んだ虫

一宮周平

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