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一宮周平「おやま(5日目)」

さて、5日目です。
今日はまた役場のお二人のアテンドで、富士山の須走口5合目へと行きました。ついに富士山に足を踏み入れます。今まで近くにありながらも眺めるだけでしたが、(ほとんど雲に隠れている)ついにです。

と言っても、車に乗っているだけであっという間に5合目。標高は約2,000mです。やはり一気に登るだけあって、だいぶくねくねとした山道で、油断すると酔ってしまいそうです。山開きは7月8月のみということで、そこまで人もおらず、5合目から、標高としてはほぼ同じ高さの小富士と呼ばれるポイントまでハイキングをすることに。

山小屋には食事やお土産が。夏は登山客で溢れかえっているそうです。

5合目はわりと寒いです。やはり標高が上がると寒いのですね。短パンにランニングシューズという山にあるまじき格好しかなかったため、そのまま乗り込みました。今回は、上を目指すわけではなかったため大丈夫でしたが、登山をする際にはきちんとした格好と道具は必要です。
ガイドとして、サイトウさんとイワタさんが待っていてくださいました。詳しい方のガイドで散策できるなんてなんとも贅沢です。

さあハイキング、といきたいところですが、標高に身体を慣らすためにまずはお喋り。いきなり動き出すと体がついていけなくなってしまうので、大事な時間です。その後軽く運動をし、出発。

雨ではないものの雲に包まれ霧のような感じ。幻想的です。

独特の土です

まっすぐ歩けば2、30分程度で着く道のりも、お二人のお話を聞きながら歩くととても楽しめました。何気ない道のりも、発見がたくさんあると楽しいものです。サイトウさんは、植物やきのこに詳しいこと詳しいこと。こういう大人になりたいものです。きのこに興奮した内間さんと私の希望を叶えてくれるべく、途中正規のルートを外れ、きのこも探しながら歩くことに。

想像以上に立派に生えています
見つけるとすぐに名前や食べられるかどうかを教えてくれるサイトウさん
サイトウさんの説明を聞く内間さん
溶岩橋の上で

途中、火山による溶岩が流れ、穴が開き、橋のようになっているポイントが。文字通り溶岩橋というそう。火山とは、すごいエネルギーです。

きのこを見つけつつ、木々に包まれながら歩いていくと、突然視界が開け、小富士が現れます。確かにちょっとした頂上気分を味わえます。

小富士を目指す一行
小富士からの景色。晴れていると、より気持ちがよさそうです。

帰りは正規のルートで帰ります。まっすぐ歩くと本当にあっという間。サイトウさんとイワタさんのガイドのおかげで本当に楽しく歩けました。お二人とも、ありがとうございます。

犬岩。右を向いた犬に見えます。心が綺麗な方には。
亀岩。左を向いた亀に見えます。心の綺麗な方には。

5合目に戻り、「山小屋」にて食事を。須走にあるきのこ料理のお店(初日に行こうとしたが開いていなかった)です。なぜ須走のお店が開いてなかったかというと、こちらで開けているからというカラクリ。5合目まで入れる期間はこちらでやっているとのこと(冬は5合目までも入ることができません)。

きのこ好きとしては念願の「山小屋」でのきのこ料理。興奮します(その後もう一度行ったけど開いてなかった)。

きのこ鍋セット。右下のはきのこのレバ刺し風
きのこご飯はなんとおかわり自由

味については言及する必要などありません。美味しいに決まってるから。ちょっと冷えてきたこの季節にぴったりすぎました。

他にもたくさんのきのこメニューがあり、きのこ好きにはたまらないお店です。一食だけじゃ無理です。毎日通いたい。

帰り際に。楽しい時間をありがとうございました。

ということで、山頂ではありませんが、富士山にも触れることができました。何気に人生初富士山です。いつもは眺めるばかりでしたが、入ってみて感じる富士の偉大さ。人々が愛してやまないのが分かります。

いつの日か、頂を目指して登ろうと思います。体力のあるうちに。


一宮周平

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