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今宿未悠「さまざまな流れをつかまえる(6日目)」

滞在最後の夜、街の皆さんと、滞在中に感じたことをシェアしてディスカッションする「地域ミーティング」がありました。
柿田川周辺の地で育った皆さんとのディスカッション。

お互いに簡単な自己紹介を済ませ、私の5日間の滞在を振り返ったあとは、「流れ」をキーワードとした議論を行いました。というのも、滞在中、柿田川にある、さまざまな「流れ」を私は感じていたからです。その流れは、大別すると次のようになります。

  • 人の流れ

    • 宿場町(東海道)として、さまざまな人が往来していた

  • 地面エネルギー?の流れ

    • いくつものプレートが重なり合い、常に動いている

  • 水の流れ

    • 水が随所で湧き、海へと流れ込んでいる

  • 時の流れ

    • 豊かな歴史・文化をはらみ、発展してきた

この「流れ」を話の起点とし、地域の皆様の柿田川に対する想いをたくさん伺いました。

話し合いにあたっては、オンラインホワイトボードツールの「figma」を用いました。柿田川に関連する地図を表示させ、そこに付箋を貼り付ける形で議論を進めていきました。

議論の中で、さまざまな地図が増えていきました。東海道の地図、プレートの地図、街道の地図、航路の地図、水脈の地図、地名の地図…

さまざまな視点の地図から読み解くことで、複層的にこの街のことを理解できたような気がします。

特に、次の話が印象に残りました。すなわち、柿田川はじめ、日本は自然環境が豊かであり、食べ物や住環境に困ることが少なかった。このことが、おおらかな人間性を生み出し、他者と何かを共有するということが当たり前のように発生していると。
環境が人々の振る舞いを規定するのだな、ということを強く再認識しました。

ミーティングにご同席いただいた皆様、ありがとうございました!

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