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木原萌花「ズームインアンドアウト(6日目)」

清水区滞在6日目。
tessenの女将さんの提案に甘えて、両河内エリアを車で案内していただく。同じ清水区でもこれは全く違う町だ、村だ。山の中、美しい興津川が流れている。ちょうど収穫時を迎えた田園。豊かだなあ・・「オクシズ」と呼んで温泉・キャンプ場・お茶カフェなど、むしろ清水駅周辺よりも観光地としてまとまっている感じがする。自然好きは関東や日本各地からも遊びに来るそう。

田んぼの畦道でお米を売る農家のおばあちゃん

だがやはり子供はどんどん減り、廃校となった小学校が今日見た中でも2、3はあった。ちょうど今年から、週末や長期休みに遊び場として体育館を開放しているという西河内小学校を見学。

体育館の他にも絵本おもちゃスペース

海も山も清水の幅広さを体感できた。ありがとうございました。

夕方からは、昨日の交流会でお薦めしてもらった次郎長さんの映画をアーティスト3人集まって観ることに。Amazon Primeで見られる!
時代劇に慣れていない自分にとって、役者さんの独特の言い回しから意味をパッと掴むのが難しい。でも観進めるに従って、物語展開と、役者さんの動きや表情に惹きこまれた。一言一句を理解できなくても、言わんとしていることがわかるのは、やっぱり体、というか人物全体の印象と、文脈を掴んで見ているのだよね。

鑑賞会の前後、3人でも話し合ったが、次郎長さんの歴史と功績、エピソードなどを伝えるのは大事な一方で、アートができるのはもう少し引いて見た時の輪郭のようなものを捉えることかもしれない。彼が礎を築いた清水港そのものであったり、そこで何百年も人々や物資が行き交っている動きであったり。あるいは逆にズームインして、次郎長さんが仲間のために重要な決断をする瞬間の眼の光の強さの源は何か?をテーマにすることができる。それは今の清水の人達の中にも生きているものかも知れない。

一つの物事を 遠くから見たり極端に近くから見たり
今、に注目したり 時間の長い流れを感じたり

3人で話したことを、滞在が終わる前にNPOの高木さんにもお伝えし話しあうことができた。違う立場の人、違う世界の人と話しをし、諦めなければどこかしら共通点を見出すことができる。
今回に限らずそうありたい。




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