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宇田奈緒「清水から清水へ(1日目)」


台湾の清水(Qingshui)

こんにちは、アーティストの宇田奈緒と申します。2024年度マイクロ・アート・ワーケーションの旅人として、9月3日から9日まで静岡市の清水区に滞在することになりました。

普段は写真やビデオ、陶芸を使って、世代交代によって忘れられていく記憶や、時間の経過とともに壊されてしまう風景についてこれからも語り継いでいくための美術作品制作をしています。

ここ数年は横浜や、台湾、カナダ、アメリカなどを移動して、各地の方々の家に眠る家族写真のアルバムや、日本語や英語、北京語で聞かせていただいた昔話を元に物語を書き、写真と言葉がスライドショーのように流れる映像作品を生み出してきました。

そのような活動の中で、私がここ数年間活動の拠点としているのが、台湾の「清水」という町です。台湾と日本の歴史的な関係の中でその名がついた「清水」は、私が北京語で話をする時はチンシュエイ(Qingshui)となり、日本語で名前を呼ぶ時はシミズとなります。

ある町が歩んできた歴史は、その場所を訪れて実際に体験することで私たちの中に刻まれ、他の人と共有され、これからも忘れられずに残っていくのだと思います。

台湾の清水から日本の清水に辿り着いた私が、旅人として皆様と出会い、この町の景色を見たり、歴史を学んだりして、ここで伺った物語を遠くまで持って行けることを楽しみにしています。


日本の清水(Shimizu)




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