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山田洋平「作っていく」(5日目)

今日はシラスカリフォルニアの杉さんのサイクリングロードを案内してもらう。浜名湖一周の旅。
通常の観光では決して行けない、気付かない場所に連れて行っていただいた。

杉さんの途中休憩所。
友人の競艇選手の庭とのこと。
お父さんが山削って全て作っていっているららしい。
ツリーハウスも選手のお父さんが作ったらしい。
この彫刻と文様は、、、
後で紹介するタカオさんの作品では、、、

奥浜名湖のエリアでは、シーズン中はサップやサーフィンのレンタルをしているという場所。

浜名湖の隠れ家のよう。
ボートを切って作られたソファ。
ここも何でも作っていっている。
同じ旅人のにっちぃさんと、フウシさん。
役割分担がハッキリしているらしい良いコンビネーション
浜名湖へ続く線路

4時間くらいかけて案内いただき、お昼はアオゾラカフェベイスさん。

良きフォント。
ここも手作り感があって良い。
作りたいものを作りたいように作っている。
ここは男の隠れ家っぽい。
作りは荒くとも作りたいものがはっきりしている。
SONYのラジカセがとてもいい音質。
見た目も無骨で素晴らしい。現役なのがまたいい。
突如あらわる小便小僧がかわいらしい。
作り主のユーモアとチャーミングさが現れている。

美味しいランチをいただき、杉さんの家に戻ると、アーティストのタカオさんがいた。白須賀と東京を行き来しながら、白須賀は主にアトリエに使っているらしい。

タカオさんは著名なアーティストだけど、ここではあえて名前は載せないでおく。白須賀の人たちはタカオさんをアーティストだから迎え入れているのでなく、タカオさんだから仲良く過ごしている。

車からポータブルレコード。
これはほしいなぁ。。。

タカオさんと山代温泉話や、ウマイお酒とウマイご飯について盛り上がっていたら、スッポン食べたことある?と聞かれ、食べたことないと言ったら食べに行こうという話。
杉さんと旅人の人たちと一緒にスッポンを食べに行くことになった。

リアルすぎるスッポンの石彫

地元の方々も数名含め、総勢7名で食事会。
生まれて初めて食べたスッポンはすごかった。美味しいを超えるほどに体に染み込む味わい。話は地元話から、下ネタから、創作話、方言話まであちこちに広がり、一座建立の時間を過ごさせていただいた。

作りたいものを作りたいように作っていく。
人の幸せってここに尽きるんじゃないかな。

朝はサーファーの方と杉さんがサーフィングテクニックについて話していた。Youtubeでテクニックを知って、今までそんなの考えたこともなかったけど、それはスゴイなぁと言っていた。
でも、そんなん知らなくてもサーフィンは楽しめる。何十年も楽しめる。テクニックを知ったらもっと楽しめるのだろうけど、それはそれ。波に乗るのが楽しいのであって、テクニックは目的ではない。乗りたいようにのっていいんだと思う。

Youtubeでありとあらゆるテクニックは簡単に手に入るようになった。でもテクニックができるようになるのが目的になっているんじゃないかとも思う。手段が目的になってしまうこと。それは仕方のないことだし、そうなってもいいんだけど、自分を振付演出する時には自分を見失ってしまう事もあるし、テクニックの正しさに誘導されて自分が間違っていると思ったり、誤認することもある。周りに言われて、何をしたいかも見失うこともある。社会が評価を規定することもある。
でも基本は作りたいものを作りたいように作ること。
ここには作りたいように作っている人たちがしっかりと生きている。
ーーー

風がやんで、鏡のようになった浜名湖をサップしていると、三途の川のようで自分は三途の川をサップで渡るのかなぁと杉さんが呟いていた。とても似合いそう。

タカオさんは自分で作って書いて、途中で沈没してしょうがねぇって行って泳いで渡りそうだ。周りの誰かが助けてくれて、何人かで渡りそうにも思う。

三途の川くらい好きに渡らしてほしいものである。

浜名湖の夕暮れ

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