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山田洋平「当たり前じゃないこと」龍山町6日目

水源に土砂が溜まって水量が減ったというので作業を手伝いに行きました。

治水工事

人間の命に重要な治水工事は文明の始まりと強い関連性があって、治水工事をするためは多くの人員と労働が必要なため、人類が治水を始めたころに文明が生まれたと言われています。
 
ここでは命や生活を守るために個人で治水をしていました。
誰かがやってくれるはずでも、してくれないなら自分でするしかないんです。
 
都会に住む何も知らない人達は、そんな所に住んだ自己責任だなんて言うかも知れません。
税金払っているんだから公共機関はそんな事をするのが当たり前だと思うかも知れません。
 
当たり前じゃないんですよ。
 
日本には志高く、公共のために動く公的機関の人々が多くいるから当たり前だなんて思うけれど、歴史的にも世界的にも、それは当たり前じゃないから民衆とお上はしばしば対立するし、その戦いの中で「当たり前」を共同して生み出してきたのです。共同して!です。
 
水が出て当たり前、電気があって当たり前、ネットがあって当たり前。
学校があって当たり前、子育てができて当たり前、戦争が無くて当たり前。
「当たり前」が届かない所で戦っている人がいる。


今日拾ったもの
▶桜の木の陰
▶大気の流れの変化
▶太陽の温かさ
▶夜の冷たさ
▶火の美しさ
▶手入れの届かない道
▶昔は田んぼだったキャンプ場
▶ここらへんでは珍しい平らな土地だから田んぼを作った。元々集落ではなく、田んぼを管理する小屋があったのが始まり
▶水源がいくつかある
▶治水した人はもういないからシステムは不明
▶水の濾過の段階
▶貯水槽のシステム
▶ここでは最新式の濾過システム
▶岩の重さ
▶台風による水流でひん曲がった鉄板
▶土砂が溜まる
▶水が濁る
▶岩の重さ
▶水路を開通させる
▶水の流れを作るのが好き。そういう人が引き寄せられる
▶岩をどかすと水量が増えていく。
▶一人だったら絶望しかない。三人いれば何とかなる。
▶見えないパイプを想像する。
▶小川の小さなダムに気付けるようになった。
▶スコップにあたる石の音
▶結局手が一番便利
▶岩壁をよじ登る高齢者
▶企業が森を買っていく。
▶そのシステムを作ったのは誰?
▶中央構造線

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