井原宏蕗「9/6_お庭巡り(5日目)」
河津滞在5日目。天気は今日も晴れ。ずっと晴れ続きで気持ちがいい。
今日は少しのんびりしようと一人で散歩に出かける。
川津来宮神社
滞在先のすぐ近くにある川津来宮神社へ。正式には杉鉾別命(すぎほこわけのみこと)神社というらしい。河津に来て初めて「川津」という表記をみたが、きっと昔は混在していたのだろう。
社の左手裏には有名な大クスが立っている。樹齢は1000年以上と推定され、国の天然記念物になっている。
大クスもすごいが、それより気を引いたのは楠の横、本殿の奥に位置する建物である。窓越しに覗くと宮彫が施された社が中にあるのだが、これは公開されることがあるのだろうか?と気になった。特に文化的な価値があるのかなどはわからないが、隠されると見たくなる。
窓越しに無理やり撮影を試みた。
バガテル公園
ここはホストである和田さんが働いている施設がある公園だ。昨日の意見交換会でもオススメされた場所で、地元の方にも愛されるスポットなのだろう。他の旅人と合流し、みんなでお邪魔させていただく。
まずは園内を散策。パリ市にある「パリ・バガテル公園」を再現したフランス式庭園なのだとか。
園内には1100種類、6000株のバラが植栽されてるらしい。品種によって満開の時期は違うのだろう。ちらほらと咲いているバラもあったが、次は満開の時期にきてみたい。
続いて和田さんの働いているWorking Space Bagatelleへ。
庭園側から見ると睡蓮の池越しに建つ姿は、映えまくり。
建物内部1階はブックカフェ、2階はコワーキングスペースとなっている。落ち着いた雰囲気の中で休憩するもよし、勉強や仕事をするのもよし。河津の隠れ家的なスポットとなっている。素敵です。
上原美術館
初日に行った三嶋神社を道なりに進んだ先にある美術館。近代美術と仏像を中心にコレクションされている。ここはギリギリ下田なのだが、河津で平安時代の仏像を見た際にも紹介された美術館である。河津平安の仏像展示館、栖足寺、願成就院、かんなみ仏の里美術館と既に伊豆半島の仏像をたくさん見ていたのでやはりここも抑えておきたい。
近代美術館の方は撮影NG。企画展によって展示されるコレクションは変わるようだが、ピカソ、マティス、ゴーギャン、モネ、ルノワール、シスレーと有名作家の作品が展示されていた。
仏像館の方は撮影可能。
館内に入ると仏像ギャラリーがあり、現代の仏像が一堂に並んでいる。仏様のお名前紹介のような展示となっていているが、こんだけ種類があると勉強になる。しかし、本来は仏様はそれぞれの宗派やお寺によって本尊が変わるので、こんなに種類が集まると、なんだかシュールである。
奥には企画展。こちらは古い仏様も展示されている。
重要文化財の平安時代の十一面観音は思ったより小ぶりだったが、とてもいい表情をしていた。
窓際に山本正道先生の石彫がひっそりとある感じがなんだかいいセンスだなと思った。
最後は河津から少し足を伸ばさせてもらいましたが、今日もいい一日となりました。